2018年1月発刊の椅子張り用 新レザーサンプル帳 Furnishing Leather 18-21
新商品開発 カラカイ について
椅子張りレザーでは、皮革で連想すると牛ですね。 ドイツやイタリア家具が手本とされてきたからでしょうか。
両国ともに本革生産でも有名です。 日本では、古くから鹿革や魚革が使われて来ました。 魚の革といえば、紙やすりの様に木を削るのに鮫革が使われていたり、今でも宮大工さんが一部で使用したり(デモンストレーション?)、すりおろし器にも使われていますね。 鱗の代わりなのでしょうか、エナメル質が強いので、皮というか、細かい骨みたいなものですから、研磨に向いているのでしょう。 生命進化では、こういう皮から鱗に進化したでしょうか。 さておき、エイの革は、昔は刀の滑り止めとして定番です。 柄に巻いてある紐の下に隠れているゴツゴツした粒。 あれがエイの革ですね。 江戸時代には飾り化していくので、機能面だけではなく、きっとデザインの一部としても重要だったと思います。
私の工房 惹伽銑(じゃかずく)では、あらゆる皮革を買い付けては、レザーに取り込む様に勉強しています。
エイの革は、背骨沿いの極少ない面積だけが仕様可能で、皮革の中でも、梅花革と書いてカイラギと名称が存在しています。
椅子に使おうとすると、小さい椅子の座面だけでも、6枚以上必要で大変に高価であることが判りました。 そこで、レザーにそのニュアンスを反映させて、新しいテイストが生まれないかと考えて、エイ革の鞣し方法から探りました。 デザイン的には新しいが故の不思議さがありますが、本物の刀剣の柄を沢山見た限り、良い部分の特徴は捉えて再現できたと思います。 牛革であることに疑問を持ち、あらゆる革にチャレンジすることで、牛革タイプのレザーも、より進んだ企画になると思います。 まだまだ、やれる事だらけで休ませてもらえません。
椅子資材開発30年、日本一の椅子資材を開発する部隊の指揮者が、すわる、ねるの2つの姿勢を通して、商いの目で様々な出来事をつづる、思いあるブログ いすのことなら 椅子の張替えの話題や新規の案件、レザーとは、テキスタイルとは、椅子とは、すわるとは、ねるとは、様々な話題で楽しめます。 あしたは晴れかな曇りかな。
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