新商品開発 アイビーヒルズ について
元々チェックの企画です。 チェックは、元が織物柄。 タテに巾の違うストライプを何本かならべ、横糸も同じ順番と巾で打ち込むとチェックができます。 レザーでは、それを絵としてチェックを作るわけですが、かわいいという基準はあっても、椅子らしさにかける。 主役が椅子にならないので、私自身が好きでないという方が正しいでしょうか。
チェックと聞くと、タテ線、横線が交わって四角い柄がでる、あれ、を想像するでしょう。 アイビーヒルズの原型は、クロスチェックと呼んでいて、糸一本が一本の線という考え方で柄作りをしていきます。 其の為に、糸は太いことを前提に、絵を書いていきます。 異なる糸が交わる所に色の変化が生まれ、L-2035色の場合でいえば、青の中にエメラルドグリーンのような特殊効果が協調されるようになります。 言うは易しで、ベースの白系ベージュが強いと、LEDなどにあたると白っぽいいすになってしまう。 程よく線が面積を埋め尽くさないとなりません。 各工場のデザイン担当で競争してもらい、その線を何度も書き直し、思った表情がでるまで繰り返しています。 皆、それぞれ、クロスチェックの完成度は高かったのですが、椅子にした時に各面が整って見えるように手を加えられそうなものが選ばれた今回の最終図案です。
それでも、物足りず、シボの選定に苦労しましたが、椅子張デザインとしては究極レベルに到達したものが出来ました。 主役になりすぎず、椅子そのものを引き立てる良い柄です。
チェック&チェックした柄が良いと言われれば、「ああ、私の所ではやってません。」としか言いませんが、チェックを超えるチェックが欲しいといわれれば、これがうち自慢のチェックですと言い切ります。
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