このブログを検索

2023年12月26日火曜日

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。
結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。
より、知識重視にしています。 


張替えてんやわんや というブログ名です。
https://sya-cho.blog/

是非、引き続きご愛好をお願いします。

2023年11月13日月曜日

パスタ 特徴 椅子張りテキスタイル紹介 シンコーの椅子張

 Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P29ページ パスタを特徴を含めてご紹介します。




パスタも、エイガ、ワイモード、アポナスタ、ペシペッシュ、シグネイチャーのように、クリーナ(P31)の成功を受けて、バリエーション開発したものです。

過去に千鳥格子デザインの商品を作り、いくつかはベストセラーに連なったこともありますが、どうしても、流行に左右される。 基本意匠に特許が無い分、自由に変形できる。 大きな千鳥、変形千鳥、色による柄構成、プリント、織物はバリエーションが豊富である分、定番は非常に難しい。

そこで、千鳥格子でなくても、小紋柄として、平織系としても使えるようにと悩み考え、採用したのがこの柄というわけです。 実際には、千鳥格子の可愛らしさが良くでました。  次亜塩素酸消毒対応の無染色織物なので、エネルギーを従来よりも使用せずに製造しています。 

パスタという名前は、麺は茹でるだけの手軽な食材でありながら、味付けのバリエーションは豊富であることから採用しています。

A3のプレゼンバージョンのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page58

B5のサンプルバーションのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page228

2023年11月2日木曜日

シグネイチャー 特徴 椅子張りテキスタイル紹介 シンコーの椅子張

     Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P27ページ シグネイチャーを特徴を含めてご紹介します。



シグネイチャーもエイガ、ワイモード、アポナスタ、ペシペッシュ、パスタのように、クリーナ(P31)の成功を受けて、バリエーション開発したものです。 又、エコ商品の拡充の意図として、不変のシリーズづくりで企画しています。

このシリーズは凄いのなんの。 何せ、染色しないで色を出す、無染色工法をとっており、染色に使う水とその処理や、乾燥させる工程が不要になり、エネルギー使用が半分以下という究極織物です。 現実的に、最終消費者が、エコだからという理由で、商品を選ぶ人は殆ど皆無。 ついでに、エコならより良いね、という程度が今日の状況です。
ところが、このシリーズは、エネルギーを使用しない分、価格が抑えられるというおまけ付に加えて、次亜塩素酸で消毒しても色が落ちないという機能があるから、ウィルス時代に選ばない理由がありません。

チェック柄は、無地や柄よりも、バリエーションを作りやすい分、好みなどが判れやすく、まとまる量になりにくい商材です。 クラッシック向け、一人掛けのロッキンチェアー向け、エレガント、カジュアルなど、色と柄で簡単に変化してしまい、売れ残りや長期間におよぶ在庫になるなど大変です。 従って、特定の椅子用に、別注で製造し、納品する類が通常です。

名古屋のシンコー(私の会社)では、別注織の対応が本業位多く、無染色シリーズとして、バリエーション豊富に無染色織物として、PRをしています。 無染色とは、糸が樹脂の時に色を付けてしまい、染色工程を省くことで、染色に使用する膨大な水、乾燥させるエネルギーが不要になるだけではありません。 その他の加工する温度も低いので、50%以上のエネルギーがセーブでき、エネルギーがCO2だとすると、CO2も半分で良いということになります。 まさに王道エコ商品といえるでしょう。 さらに、次亜塩素酸で拭いても色が落ちない、ノロウィルスやO-157等のアルコール消毒では効果がありませんが、これなら大丈夫という大きなおまけ付です。

ネーミングですが、シグネチャーモデル(代表的な型)という使い方と、ネイチャー(自然)を掛けて、少し訛る感覚で、商品を覚えやすくしています。

A3のプレゼンバージョンのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page56

B5のサンプルバーションのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page226

2023年10月20日金曜日

エイガ特徴 椅子張りテキスタイル紹介 シンコーの椅子張

    Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P26ページ エイガを特徴を含めてご紹介します。




エイガは、クリーナ(P31)の成功を受けての、バリエーション開発として、又、エコ商品の拡充の意図として、不変のシリーズづくりで企画したものです。

名古屋のシンコー(私の会社)では、別注織の対応をしていて、バリエーション豊富に無染色織物として、PRをしています。 無染色とは、糸が樹脂の時に色を付けてしまい、染色工程を省くことで、染色に使用する膨大な水、乾燥させるエネルギーが不要になるだけではありません。 その他の加工する温度も低いので、50%以上のエネルギーがセーブでき、エネルギーがCO2だとすると、CO2も半分で良いということになります。 まさに王道エコ商品といえるでしょう。 さらに、次亜塩素酸で拭いても色が落ちない、ノロウィルスやO-157等のアルコール消毒では効果がありませんが、これなら大丈夫という大きなおまけ付です。

私の経歴など彼方此方で紹介していますが、シンコー㈱に入社して営業職に就くにあたり、生涯のテーマに相応しい何かを見つけるように心がけました。 シンコーの営業は、商品のプロであり、素材の知識、製造の知識、椅子加工にしたときの物性面の知識、ユーザーが喜ぶ色や柄の知識、沢山の勉強や課題をステップアップするように覚えないとナンバーワンになれません。 業界がニッチェだけに、ナンバーワン イコール オンリーワン。 オンリーワンだから良いという世界ではありません。 市場が小さく、それでは食べられませんから。

そこで、椅子用の織物には使われていなかったオレフィン(ポリプロピレン)系樹脂
をテーマにし、勉強、研究をスタートしました。 当時の日本では、糸は、流通がロックされていて、特定の会社でしか扱えないというアドバンテージを与えて、販促されていることが多く、使ってみたかった糸が他社に独占されていて、使用できませんでした。 試作という形で、使用させてもらい、加工温度は低いわ、まともに撚糸は出来ないわ、織れば滑って不良個所だらけだわで、とても使えるものでは在りませんでした。

それから20年。 オリジナルの糸をつくる3度目のチャレンジで、素晴らしい糸が完成。 その糸で織ったものが、クリーナでした。 クリーナは、次亜塩素酸で拭いても良いように改良を加え、コロナ禍でも活躍。 O-157やノロウィルスなど、アルコール消毒では効果がないものでも、次亜塩素酸でふき取れるので、ホテル、飲食、公共施設に向いている、唯一無二の商品となりました。 課題は、色のバリエーションですが、販売数量を伸ばすことで、それらも可能になります。 そこで、もっと汎用性の高い平織でと作ったものがエイガです。 いいなの訛り、えいがや から発想したのも事実ですが、栄華を極める、映画のような成功ストーリーなども含めて、ネーミングを決定したのも同じく事実です。

糸が滑らないように、打ち込みを増やし、糸をケチらずに使っています。 


A3のプレゼンバージョンのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page48

B5のサンプルバーションのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page198

2023年10月12日木曜日

レザリスト特徴 椅子張りテキスタイル紹介 シンコーの椅子張

   Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P23ページ レザリストを特徴を含めてご紹介します。




友人のイタリア人にヴィーガンがいて、それについて話すこともあります。
実の所、ヴィーガンレザーは、動物由来でないというのがポイントです。 動物由来のモノを一切使っていないと保証できる材料で作れば、ヴィーガンの方々が安心して座れるわけです。 言い換えれば、ヴィーガンの人が使える≒ヴィーガンレザーと謡うべき商品です。
というのは、ヴィーガンの人だけが判れば良い話で、第三者が、それはヴィーガンではない等同等と主張するのは愚すぎると考えています。

実の所、化学的なレザーでも、その元となる元素、分子が、動物由来ではない、使用していない、とは保証ができません。 油であったり、安定剤であったり、多くの化学物質を反応させて、最終的に目的のプラスチックに仕上げるからです。 どこでどうなってるかは分からないのが実態ですし、化学の分野ですからそれがノウハウのため開示はしません。

そこで、織物で再現しようというわけです。 織物でありながら、顔がレザーの銀面を擦った、半ヌバック調の仕上です。 過去、レザーを紙やすりで擦った商品を作りましたが、表面破壊のために、中が痛んでしまい、一般レザーに求められる物性が持たなかった。 それを克服するという側面でも成功した開発商品だと思います。 色は4色。 ホテルなどで使用されているのを見かけますが、中々良い商品です。

A3のプレゼンバージョンのデジタルカタログは此方へ

リュウセイ J 椅子張りテキスタイル紹介

   Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P21ページ リュウセイ J をご紹介します。




150cmの幅広織物です。 一般織物よりも、約9%多い計算ですので、実質の上代の91%掛けと同等の価格とお値打ちです。

元々は、海外製造品でした。 表面強度を、もう少し上げたい思いがあり、耐摩耗性能を上げようと考えると裏面の組織の強化が必要と判断。 それが出来る織機をズバリ持っていた日本の工場へ打診、糸の変更、組織変更を経て、生まれ変わりとなりました。

PE100%です。 細かな糸は心細いですが、裏の組織でガードしており、この手の織物は無いと、お客様から呆れられ、あれば弱いと言われるので、良い改良になりました。

レイ・オブ・ライト 一条の光とPRしています。 椅子に張り、多方向の凹凸面が増えた状態で、光が当たると反射して、織物の完成形を見ることができます。 椅子があっての織物です。 リュウセイは、流星からイメージしたネーミングです。 願い事を思ってから、椅子に使用してください。 きっといいことがありますよ、と声を掛けられた感覚になって欲しい。 悪いこと続きだからこそ、良いことが本当に良いことになる、そういうメッセージを含んだネーミングです。

A3の提案ボードのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page40

B5判のデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page142




アルナンデ 椅子張りテキスタイル紹介

  Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P20ページ アルナンデをご紹介します。




値上基調の中で、どうコストを抑えるか。 インフレが、愈々、給与や所得にも及び、皆が安い物を売るだけ先行きが厳しくなる状況。 高いものを販売しないと、従業員の給与アップなど出来ないどころか、関連費用も値上がりしており、マイナスばかりです。 

それでも、コスト重視となる案件は、何時の時代もあるものです。 糸を強くして、見かけの太さがボリュームに繋がるように撚糸。 本来、繊維が細くて糸が多いところ、繊維を太くして強度を落とさずに繊維数を減らして、ボリューム上げる。 簡単なようで、糸を作るのは量が必要になるので、資金を多く必要とします。 つまり、量の無い時代に量を作るわけです。

同じ糸を、他の織物にも、ごく少量混ぜ込んで、少しのコストダウンと糸の消化をしていくわけですが、皆さんにご愛用頂かないと、最後は大赤字。 選ぶだけの表ズラだけメーカーとの違いは、こういう本業ならではの細かいケアですね。 因みに、当社、名古屋のシンコーは、

経産省 ”次代を担う繊維産業企業100”に選ばれました

であります。 本気の開発、日本で供給を続ける責務で、商品開発をしております。

提案ボードのデジタルカタログは、
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page38

B5は、
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page138



フリスク 椅子張りテキスタイル紹介

 Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P20ページ フリスクをご紹介します。


再生ポリエステルを84%使用した商品です。 つい先日、コーラの大手会社が、ペットボトルのリサイクル樹脂を40%使って、ペットボトル製造、それを使っています!!と代々PRしていました。 世界中の飲料のペットボトルの数は想像できない量です。 当社のペットボトル用ゴミ箱は2日で満タン。 それが、ほんの一部、しかも1本でたったの40%しかリサイクル材を使用しなく、巨万の売上と利益を上げていくのですから、20年以上も使うことがある椅子の素材に使用しても、役に立ちそうにないことは想像に難くありません。
が、しかし! 素材が流通している以上、貢献しないわけにはいきません。

上代価格は6500円/mと高く見えますが、リサイクル材を使用したら、真の価格はこれですと言って良い程、手間暇掛かった材料です。 正統派で貢献する、それには、意匠も必要です。 ミックスで遊べる椅子張りに仕上がっています。 10mmのスラブウレタンをボンドで吹き付けて、この商材と張り合わせてから、貼り込んでみてください。 仕上りがぐんと変わり、値段以上のルックスが得られると思います。 

https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page36



2023年10月6日金曜日

シルエット 椅子張りテキスタイル紹介

  Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻
P19ページ シルエットをご紹介します。


オレフィンの糸くずや樹脂を再生した、再生オレフィンを使用しています。
私の生涯テーマであるオレフィン糸の開発において、再生オレフィンを使った織物としては初めての商品化です。 つまり、日本における椅子張りサンプル帳の歴史で、初めての素材となります。
顔づくりでは、こだわりの麻の顔を追求しています。 麻の欠点である弱さや形状維持の難しさを克服するには、化学繊維が適しているわけですが、他の化学繊維で麻を表現してきた中では、抜群の麻感が出ていると思います。 ホームライクなテキスタイルをオフィスなどの公共スペースに置く時代。 オフィスに置く家具で活躍してくれそうです。

さらに、無染色=染色することなく色を付けており、染色に使う大量の水、その処理、さらに乾燥に膨大な熱がいるのですが、それらが不要となり、エネルギーが約半分、すなわちエネルギーに纏わるCO2も半減することになります。

優秀のエコは、資源がリサイクルできる、少ないエネルギーで製造できるものだと考えています。 私自身が生涯テーマとして取り組んでいるオレフィンの研究開発は進んでおり、このほか、エイガ、ワイモード、アポナスタ、ペシペッシュ、シグネイチャー、パスタ、クリーナと展開しているだけでなく、他の繊維と混ぜることで、コストダウンも計っております。 振り返れば、私がオレフィンを椅子張りに使いたいと、開発に傾倒してから30年近くになります。 思った以上に時間とコストが掛かりましたが、次の繊維を後輩たちが見つけて、諦めずに研究を続け、市場で受けいられるように育てて行って欲しいと切に願っています。


B5判で見るウェブカタログのリンクを付けておきます。
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page126

それから、A3で印刷できてプレゼン資料になるウェブカタログのリンクも付けておきます。
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page34







2023年10月5日木曜日

クオテリア 椅子張りテキスタイル紹介

 Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P19ページ クオテリアを紹介します。

https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page32




安価で正統派ミックス織物がテーマ。 正統派の基準はありませんが、複数の色のワタを撚糸し、糸自体が多色に仕上がっています。 染色で誤魔化すのでなく、ワタから違う色をつくって混ぜる、手間がかかっているという意味です。

それだけでは、糸の強度が保てません。 そこで、細い糸で、ミックスした糸を抑える構造で、驚異的な物性を出しています。 フィラメント織物並み、それ以上に強い場合も。 9121や9122や9123番の色だと、細い黒めの糸が、太い糸を抑えているのが見えやすく分かりやすいと思います。 それ以外の色も同じ構造で強度があります。 海外品を選ぶだけの仕事で儲ける人もいますが、我々の商売の位置では格下。 こだわって設計、企画開発をしています。

2023年10月4日水曜日

プレスター 椅子張りテキスタイル紹介

  Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P16ページ プレスターを紹介します。

https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page30



プレスターは、シンコールテキスタイルのスターシリーズの後継の位置づけで開発しました。 スターシリーズの特徴は、多色で選べるスタンダード品、多くの用途に対応できる強い物性で多くのファンを作ってきました。

ボンスター、ニュースター、マイスター。 今となっては、それぞれが、時代と共に消え去った製法です。 以前の様な単純平織の需要が減り、市場はより複雑に変化し、新たなスターシリーズの確立は難しさを極めていました。 P31のクリーナは、見た目のボリューム感は、初代スターであるボンスターを意識して開発したのは事実ですが、次亜塩素酸(漂白剤)での消毒対応品であり、漂白剤で色が抜けてしまう商品は採用できませんでした。 したがって、多色にする限界があり、スターシリーズの位置づけにしていません。

物性データを見て貰えばわかりますが、面がまえよりも、物性重視で設計をしています。
殆どの用途に対し、物性の心配がないと言えます。 使ってもらえばわかる、手ごたえがあるファブリックです。 写真を参考にしてもらうと、品の良さもあることが判ると思います。

今後多色展開できるか見極めよう、プレ販売という意味も含めて、プレスターという名称にしています。 糸と織の絶妙な凹凸により、単純な無地よりも、ややミックスした色合いのように変化させています。 多用途にするため、椅子張りでは大きい150㎝巾にしています。 ボックス椅子の背などで効率よく仕事ができる。 幅が広いので、実質の価格は、表示よりも低く収まります。 標準巾よりも、約9%お値打ちです。 裏のコーティングは、大きなボイラーが不要な環境にやさしい特殊な装置で仕上ています。 OEKO TEX TM の環境対応工場にて環境に配慮しながら製造しています。




2023年10月3日火曜日

シルキーベロア 椅子張りテキスタイル紹介

 Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P16ページ シルキーベロアを紹介します。

https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page28



正確にはベロア調ニット。 織物では在りません。 OEKO TEX の認証工場で製造していますし、なによりも、自動車難燃も所得しています。 自動車難燃をとれているテキスタイルは意外に少ないので、気が付いた人は、いいね!となっていると思います。 ミックスに染まる糸、染色方法をとっていますので、この価格で、このクオリティはとてもお値打ちです。 優しいタッチにもこだわり、起毛を程よく調整していますから、お子さん、ペット需要だけでなく、空間のクオリティーアップにも貢献できる筈です。

ニットの割には、各種物性が良いと思われる人もいると思います。 ニットを椅子用に採用したのではなく、椅子用に開発したニットというのが特徴と言えます。 ニットは産業資材としては多く、染めるだけで椅子用に転用することが多かったのですが、最初から椅子用で設計しているので、従来品よりも高度レベルの安心があります。 一般ニットですと、引裂きが弱かったりするものです。
張地サンプル帳では、P16には、2つの商品が掲載されています。 知っている人は知っていますね、電子カタログでは、このままA3に印刷してもらって、活用できるように見開き構成になっています。 ついでにいうと、B5サイズだけを全色ならべた電子カタログも、私の発明したアイデアです。 プロの多くは、1度、2度と、現物を見て触っていれば、結構覚えていて、電子カタログで確認さえすれば良い用途が多い。 エコ発想であります。 作成する側は、凄い手間ですけれど。

2023年10月2日月曜日

アンドパレット 椅子張りテキスタイル紹介

 Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P15ページ アンドパレットを紹介します。

https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page26


シンコールブランドの椅子張り テキスタイルの中で、長い歴史を持つ パレット。
元々は、アクリル繊維からポリエステルに変わる時代に合わせて、又、平織の多色商品の後継として、作られた商品でした。 完全に無地の細番手の織物として人気がありましたが、世界は、ミックス調の色の長い長い時代に突入。 ロビーや業務用椅子としての採用に変化があり、廃番となりました。 細番手で時代の流行に左右されにくい商品づくりをテーマに、定番としての商品づくりを繰り返してきて、漸く、パレットを名乗れる商品づくりができました。 プラスした価値感として、アンド パレット が商品名の由来です。

値上の多かったポリエステル100%ながら、上代は、3400円と努力しています。 糸が細いため、見た目以上にランダムに色が出るように細工していますので、よりミックス感が
強く感じて貰えると思います。  フルテクトTMのSEK抗ウィルス加工ラベルがとれる商品でもあります。 加工賃が別途必要となりますが、業務の負担が減る、消毒時間に割く必要がないなど、オペレーションコストでトータルコストが下がり、直ぐに、投資した分が戻るはずですので、加工をプラスする方もご検討いただきたい商品です。

18色、選べる廃色で用意しているのでご用命ください。 コスパ抜群のアイテムです。

2023年9月27日水曜日

ベルハント 椅子張りテキスタイル紹介

Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻

P14ページ ベルハントを紹介します。


 
ボリュームある生地を、値上ラッシュの中で企画するのは大変でした。 ボリューム=重量。 原材料が高いなかでは、それなりのチャレンジでした。 ポリプロピレン糸の使用も考えましたが、そちらは無染色織物として、別枠で企画していたこともあり、悩むだけ悩んでやってみようという気持ちでスタート。

ポリエステル糸でボリュームを付けようとすると、どうしてもモール(シェニール)糸に頼りたい。 毛が抜けてくる安価な海外製が増えて、モール糸も段々飽きられている感もあって、使用を避けました。

ポリエステルは、糸に強度があり、太くするとピリング(毛玉)の発生が起りえるので、そこが工夫のしどころでした。 やや起毛風にする、裏のバックコーティングを環境型にして、物性がクリアでき、上出来の逸品となりました。 椅子にするとそのボリューム感が判ると思います。 3900円上代は殆どPVCレザーの価格帯と変わらず。 是非、定番にしていただきたいです。 

ベルハントの名前の由来は、有名ブランドのベルサーチが、サーチで探しているままなら、こっちは、全部探し終わってて、順に狩っているというイメージです。 最近、自分にぼやいているのですが、新しく作りたいもの、アイデアはもう全部あって、多くの基礎研究や開発には着手してたり、終わってたり。 それらをベースに商品化していくのですが、自分が企画開発できる期間(人生)では、もう終わらない量です。 人に継ぐこともないでしょうから、新しい人たちには、新しい素晴らしい発想で、作り込んでもらいたいですね。 

カタログリンクは下をクリックしてください。 A3で印刷したり、そこから物性データなどへ直接飛ぶことができますよ。 このデジタルカタログの作業量を多くしていますから見て欲しいです。

WEBカタログ ベルハントへ


2023年9月9日土曜日

ラバンダチェック テキスタイル紹介

ラバンダチェックは、SINCOL 椅子張りサンプル帳の前ページにあるシモーヌと同じ、高級なウールを30%使用した梳毛糸を使用しています。 ISLIFEブランドでは、業務用家具で採用が多い、同じ糸を使用したラバンダという平織商品があり、その綾織りバージョンがシモーヌ、チェックバージョンがラバンダチェックという関係です。 

兄弟で言えば、長男がラバンダ、次男がシモーヌ、三男がラバンダチェック。
どれも、SINCOL Challange Program (可能な限り30年間廃番にしない)の商品です。

ウール&アクリルの構成により、カジュアルでも高級な顔をしています。 
クッションでも、ひざ掛けでもコーディネートできるように考えています。
価格は、思い入れで、ムリに安く設定しましたが、もっと良い素材で椅子を張って、海外で評価されてもらたと考えてのこと。 年がら年中安いのを持ってこいと言われ続けてデフレ30年。 未だ、安いの持ってこいという。 是非ではなく、良い物使う時代に変わって欲しい、世界で通用して欲しいという思い。

実際、お客様のところでは、いい表面材を使用して日本製家具を海外で売るぞ!という経営や、企画やデザイン部の声がありますが、ならばと購買や調達へ行けば、常に価格を抑えて材料仕入、材料構成してしまう習慣で、何処でもあるような価格優先のポリエステルの採用。 そのまま海外へ持っていくと、とても貧弱な椅子に見えることが多い。 極端に本革でという流れになって、これまた、日本らしくない方向へ。 もっと素材感を活かして、倍の価格で売れるのですから、顔となる表面材にお金をかけて欲しいと常々思っています。

ラバンダチェックの写真は、若手がカジュアルな色を選定して撮影。 50の半ばに近づいている私には、その色で大丈夫?と思ってしまいましたが、任せた以上は黙って見守るだけ。
ラバンダチェックの試作中は、サンプル帳の写真は、シックな色で、カジュアルなカフェをシチュエーションにして、構図を作るかなと思っていました。 お客さんが一番使い道を知っているので、市場に任せたいと思います。 何せ、30年掲載していく商品ですからね。

ラバンダチェック デジタルカタログリンク



2023年9月8日金曜日

シモーヌ 椅子張り商品の紹介

シモーヌのカタログページは、ダークグレーの台紙を使用しています。
繊維でウールなどの毛を扱うときは、ウールの繊維の質、撚糸の状態等の品質を確認するため、飛び出ている毛が見えやすい黒や濃グレーの台紙を使って、品定めや値決めをするのが一般的です。 

ウールを扱う業者なら、あたり前と言えば、あたり前ですが、意外にその理由を言うと驚かれたり、特許もないのに俺が発明したんだと言い張る人や、それを信じてしまう職人さんまでいるくらい。 ある業界で当たり前は、他の業界の当たり前と違いますね。

下記を見てもらうと、シロ台紙です。 これは、デジタルカタログの新機能として、PDFの様に使うのではなく、専用ページを作成して、A3印刷してもらえば、そのまま簡易プレゼンできるようにしているため。 そのリンクを貼っておきます。 シンコール | デジタルカタログ|椅子張 | FURNISHING TEXTILE 2023~ (sincol-group.jp)

 


話はそれましたが、前のブログで取り上げたベリーニで説明したように、アクリルは発色ン優れ、この商品では70%使用していますので、とても発色が良いです。 

何より、繊維長の長いウール(高品質の証)を使用して、巻き付ける様に撚糸をした糸を30%も使用していますので、チクチクしません。 私の奥さんは、チクチクアレルギーで、肌が赤くなってしまいますから、おもてなしに使う椅子、業務用の椅子は、チクチクしない高品質なウールで、かつ、撚糸の工夫が必須です。

このような繊維長の長い毛を巻き付ける様に撚糸する糸を、梳毛(そもう)糸と呼びます。 漢字の通り、クシでとかして繊維方向を整えてから撚糸する方法で、スーツ地などで好んで使われている撚糸です。 ウールの毛は、繊維長が長いほど、ツヤがあり、しなやかで、短いのと比べて高級です。 ウールは、うろこがあり、湿度でそのうろこが開閉、温度調整をする役割を持っています。 羊の進化は毛にありで、凄いですね。 座っていて蒸れないなどの効果も期待できます。 夏でもウールがあるのは、こういう自然機能があるからですね。

右肩あがりの正当綾織り組織にしており、ボリュームも感じられるでしょうから、かなり椅子のグレードを上げてくれます。 価格は、高級ウールを使いながら、値上の世の中、人件費、運賃高騰という中で、大分頑張らさせて頂きました。 他にも商品が沢山あるのですが、日本中を弊社のウール&アクリル織物で埋め尽くして、レザーばかりの椅子よりも、ウール織物を椅子に張る良さを知ってもらいたく、安価にしています。 私の意地だけのプライシングです。

シモーヌの名前の由来? 私のネーミングは、半分ふざけているように思われていますが、”へえ~、意外だった”という声を聴くこともありますから、出来るだけ書くようにしています。 英語表記で、Simone。 コケティッシュな音ごこちですが、分解すると、SIM・ONE。 Sincol's Ideal Memorable One シンコールの理想的に思い出となる逸品。

ウールの撚糸は、この梳毛の他、紡毛(ぼうもう)糸という物があり、こちらは、繊維長の短い毛を方向性を整えず、荒っぽく撚糸し、嵩高(同じ毛の分量でもボリューム感がでる)で、空気層を含むので、温かく、ツイードジャケットに使用されます。 日本人は、紡毛のチクチクが苦手な人が多く、肌が赤くなる、アレルギー反応のように痒くなるなどで、あまり向いていません。 弊社の資料ですと、昭和50年にはウール&アクリルの紡毛の平織の設計、加工指示が残っていますので、ウール&アクリルツイードとして市場に出ていたと思われます。 そうそう、写真撮りをすると、発色がさえ、人が良いなと思う輝きをあることを付け加えておきます。

2023年9月6日水曜日

ベリーニ Sincol 椅子生地の紹介



アクリルが椅子張り向きの化学繊維と言われる所以は、ウールを模した化繊であること。 故に、短繊維が普通で、長繊維のアクリルは可也珍しい。 当社においてもアクリル=短繊維でありますし、一般論でそう結論して外れません。

ベリーニは、厚みを感じるザックリとした糸が織りなす柄で、薄い背や座でも、椅子のデザイナーが意図したデザインに近づけてくれます。 

カチオン染料で染め上げ、とても発色が良く、ポリエステルの様に色が沈まない特性がある。 今は椅子張り専用にひいた国産のアクリルはなくなり、ポリエステルを使わざるを得ないのが現状であるが、この商品はアクリルも使用している。

今回のサンプル帳は、廃番ロスをなくすためのスタンダード品づくりというテーマがあり、どうしても鮮やかに映えるアクリル繊維を入れたかった。
丈夫であること、多色にしても飽きないこと、何よりも椅子に張ったら初めて、2倍、3倍と椅子を引き立てる良質な椅子張り企画をしないとならなかった。

50色以上の最終候補から実際に板に張って38色を選び、多くの椅子張り職人に張ってもらい、アクリルの本質を改めて理解してもらえると嬉しい。 尚、アクリルを使用するにあたっては、今や高級素材。 高額でもあり41%を入れることした。 残りはポリエステルだが、上手にマッチングさせて、20%を越える値上がりがあっても、上代で4900円/mと可也安く抑えることができた。

椅子の形状は起伏やカーブ、立体が強いフォルム。 椅子に張ってこその商品、それがシンコールのベリーニです。 エコテックス認証工場でOEM製造したエコテックス商品であります。

コロナ禍の値上前の上代相当なら、3,000円台であるが、その時はその時で、その価格では難しかっただろう。 運賃や包装紙も凄い値上。 値上どころか、もう荷物は要らないからと運送会社にお断りされる位、信用取引が崩壊するような言葉が飛び交う。 本当に、可哀そうな業者だとして、国が応援するような態度の業者だろうか。 現実どれだけ強気な営業をしているか監督官庁に確認してもらいたい。

デジタルカタログはこちら
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023/#page12
 



2023年8月15日火曜日

ファニシングテキスタイル 2023

 大きな変化を成し遂げた SINCOL Furnishing Textile
商品の紹介をしながら、開発背景や使い勝手など感じることを書いていきますので、プロの方のみではなく、家具や素材の勉強中の方も継続して読んで、レベルアップに繋げて頂けたら嬉しいですね。



表紙の和風仕立ての朝顔、コロナ禍で早く帰宅するようになって、庭をみると、此れまでに見たこともない大きな大きな青い朝顔が、椿の垣根を覆っていまた。 文字通り、全部をカバーして椿の光合成を阻害しています。
一念奮起して、農作業服に着替えて、朝顔をのけようとするのですが、蔓が太くて引っ張った位ではビクともしません。
鎌を使って根本から駆除していくのですが、その数やもの凄い。 取り除くと1メートル四方腰の高さまで積もりました。 それが、2週間もすると、又、釜の切り口から伸びて、再び椿を覆っていきます。 今では、その朝顔と戦う夏の風物詩に。 朝顔を文献で調べるとアフリカの植物だそうで、葉っぱが顔の大きさ、花はひまわり位に大きいという特徴にぴったり。 どうやら、自生化しているようでした。

邪魔でもありながら、その生命力に、コロナ禍で疲れた暗い心に光がさした思いで、朝顔を表紙に使うことにしました。 葉が金色に変わっていく様を表していて、朝顔の花がどのように咲くかは、市場が決めるだろう思います。 海外製や国内のモノを物性試験して、データをとっていますが、明らかに価格、品質で圧倒的な差になっています。 長く使えるテーマに沿っていて、それこそがエコです。 どんなに環境投資していても、使い捨ての商品を販売している会社がエコだと謡える世の中の矛盾を横目に、まじめな商品開発、維持をしています。 尚、色は、使っていく内に汚れてしまうので、色のトーンは落としています。 色のトーンを落としても、長く使えるという利点が金色に輝いていることの方が大事でしょう。

https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023/#page1

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。