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2016年3月16日水曜日

原稿執筆中

5月に依頼されている講習会の原稿を書いては書き直しです。 何度も書き直すのは始めて。 社内の講習会では、殆ど台本なしで、目次だけでも話していくのですが。

椅子の製造に携わる人は、前提として言葉が同じですが、異業種だと言葉が違うし、使わない表現が多いものですよね。 例えば、デシといっても、それが本革の単位とわかる人は少ない。 また、本革は一般的には半裁が殆どですが、椅子では一枚革の扱い結構あることで、その理由が判って話すのと、知らないで話すのとでは、何がポイントとして話しているのか、変わってきてしまいます。 SNSでいうところの、一部分を切り取られて、”こんなこと言ってる、とんでもない!”と言われても、殆どの人が、そういう意味で言ってるんじゃないと反論するでしょう。 一緒ですね。 置かれた状況でいう事が全然違いますし、タイミングでも全然違う。

丁度タイミングのいい話題ですと、ある校長先生が、”女子は二人産むべきだ”というと、女性の尊厳を無視しているとか、いろいろ反発もあると世間が騒いでいます。 しかし、文頭に”誰でもわかることですが、移民を受け入れずに、少子化を止めるには、一人あたりの女性が二人以上は生んでくれないと数があいませんからね”とあれば、それは誰が聞いても事実なわけで、少子化問題の本質の議論に入っていくには、良い文章になるわけです。 恐ろし時代というか、SNS教育をしっかりしないと、TV番組のゴシップ好きキャスターに、意見操作されてしまいます。

ともあれ、仕事での話ですから、仕事に役立つ数字を中心に、椅子の資材に対して興味を持ってもらえればと思っています。

2016年3月15日火曜日

会社説明会なかなか集まらないな

新卒の採用では、毎年、売手市場とか買手市場とか表現される。
今年は、売り手市場は紛れもない事実で、人材業者を通しても、我々非上場企業は中々、会社の見学にも来てもらえない。 売り手市場であれば、締め切り、足キリしないときりがない位だから、極端なのです。

しかし、どちらの市場にしても、手に職をつけようと努力する、”覚悟”を持って入社してくる子は同じ数だけいて、確率には殆ど関係がないのです。 統計学的には、金太郎飴的なところが強いということか、はたまた、入社後にどう育てていくかという教育訓練の要素の方が強いということか。

今日にでも活躍できる業種だとすれば、携帯電話販売店の様に、携帯電話をつくるような企画もなければ、自由に契約していい物でもなく、決められたフォーマットに入力できる内容さえお客さんから提供してもらえれば、サービスの差はあれども、誰でもできる仕事であり、それで幾ら貰ったとか、役職がどうだとか議論しても仕方がないわけです。 実際に、法外な違約金をとったりで、ゼロ円ダメといっただけで、あっという間に衰退産業です。 

我々の仕事は、お客さんのニーズに合った織物やレザーを企画して、値決めして、調達して、品質保証のために何度もチェックして、一つ一つが高等な仕事で、極めていくのに感性の訓練や表現力の訓練やら、勿論人付き合いやら、何から何まで、椅子やベットの資材に関するすべてが出来るようになるまでに、一流になるという覚悟をもってあたって、始めて達成するものであり、手に職であり、どこでも通用するものとなる。

それだけに、財務内容は抜群に良く、お客さんにずっと付き合える仕入先やパートナーとして認知されているわけです。 学生に聞くと、資本金が大きい方が良いとかいうのですが、規模の大きさに魅力をもつのは判らないわけでもないが、規格の中の競争にずっと耐えるだけの覚悟があるのだろうかと思う節も多い。 大事なのは、組織が何をして、社会の役に立ち、その組織のメンバーになることで、その重責を担えるという、社会との関わりと自分ではないかと思うのです。

そうはいっても、見に来てくれなければ、何も始まりませんから、来てもらう努力を重ねなくてはなりません。

2016年3月3日木曜日

ロボット縫製?

ヒットサンク(株)がある。
愛知といえば、七宝焼きが有名であるが、その七宝町からすぐ近くに、小ロット多品種だけを受けている縫製工場がそれだ。

各社の試作といえども、最近見かける案件が、ロボットアームの保護につかうような腕だけの洋服や、ロボット作業で使うエプロン。 素材は、電磁波防止だったり、静電防止だったり、溶接では燃えない炭化繊維をつかったものなど高度な要求をされるが、親会社が素材開発のプロのシンコー(株)だから、打合せ段階で大方の問題はホットするアドバイスが得られる。

縫製試作と言えども、色んな案件で、秘密保持契約は当たり前で、印鑑を押す機会も多い。 社内情報もシャットアウトで、試作担当する課長と担当取締役、及び社長しか内容は判らない。 メールでのやり取りもなければ、具体的に試作にどんな素材を使ったかも、判らない試作経費枠で進められる。

そんなことで、色んな会社さんが出入りするので、アポ時間は片付けが大変。 片付けというか、隠すというか。 目標は量産の仕事を得ることではあるが、ロボット関係は見世物段階のものが多く、効率面で赤字覚悟の試作となる。 それでも、ロボットと暮らす世代が出てきたのだから、きっと花開くと信じています。

2016年3月2日水曜日

モケット取材 2

カメラマン、ライターさん、コーディネーターと名古屋で打ち合わせ。
京都の若手が、廃れていく古い物をどう蘇らせているかなど、ザックバランな話となる。
今回の責任者は、私の右腕に頼んだので、早々に打合せの席を立つ。

自分が、それなりのアイデアをかけてモケットを一生懸命売ろうと必死だった十数年、成果は出なかった。 むしろ、毛倒れがNGという市場の要望に、その商品特性が理解されずに撃沈したといっていい。 そんな私に起死回生はない。 何度も、起死回生で撃沈している。

きっと、他の人なら、または、全然モケットを知らない人なら、その良さをストレートに伝えられるのではないか、こんな思いでチームに託す。 お金は出すが口は出さない。 3月中に取材を終えて、4月には特集をホームページで組んで、広くそれを告知したいと思っています。

中央で色が違う反物を見ながら、品質管理を反省するも、織物の面白さを感じる写真。
モケットとは関係さりません。

2016年3月1日火曜日

展示会終了


東京、恵比寿駅から歩いてすぐの恵比寿西ギャラリーを借りて開催した東京展も無事終了。
椅子の資材全般で、糸やタッカーの針、ボンドも展示しました。 ナノ撥水マモルくんや、次亜塩素酸対応のクリーナも試験前後の状態を評価していただき、椅子関連のお客様に多数来ていただいて、大変感謝です。 

今回は、特別に、嬉しかった出来事は、元麻布でとても素敵な、オリジナルデザインに拘ったショップ、acrylicの坂さんが来てくれたこと。  http://acrylic.jp/ 
椅子の資材の張地の魅力を引き出して、椅子以外にデザインを取り入れて頂いており、椅子の資材の展示会に来ていただけるとはとても光栄でした。

デザイン上は、常に、判る人だけに判る「琴線」を意識して入れていますが、椅子以外で評価される点が、将に、琴線に触れている証だと思っています。 この琴線を、さらに椅子関連の皆様に判っていただけるようにブラッシュアップして来年の開催に向けて、アイデアを爆発させて試作を重ねたいと思います。

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。