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2021年2月10日水曜日

テイラー  TAYLOR (新サンプル帳商品)

 テイラーへの4Way アクセス:

張地サンプル帳 P5、写真カタログP51、ウェブカタログ、Alexa アプリのスキル、シンコーレザー検索で、8017と言う。 スマホなら、QRコードから、投稿された使用例も見られますよ。



環境対応で、準耐アルコール、耐次亜塩素酸、防汚、Ag抗菌、難燃と機能も抜群ですが、

環というコンセプトで、一つ一つの輪と其の中に、別々の物語をデザイン。 計算し尽くしたように配置された、偶然の小宇宙です。 2版プリントの大柄では難しいリミットの中で、楽しめるものになりました。 高貴な雰囲気、墨の悪戯。 薄くなってしまうのが難しさだが、モノトーン調で大柄でも目立たなく、誰もやらない柄構成なので取り組めてよかった。 思い切った表現でもある中で、海外織物が好まれていた用途に日本製のレザーを使って欲しいです。

構図が大胆です。 作業者の手にかかると、直ぐに、落ち着いた意匠に戻ってしまい、都度、思い切れという指示を何度も出しています。 環の中の柄、外の柄、それら自体はサブの主張すらしない落ち着いたものです。 環の大きさや色の濃度で、皆の考えるこの位で落ち着かせるという、反射神経的なリミット(工業デザイン的な)を外す、大胆で且つオーバーリミットな意図に、影響を与える大きな役割を持った柄でもありました。

大きなソファーに耐えられるレザー柄であると同時に、60㎝のボックス椅子でも連なると、同じような効果が得られます。 沢山の実例が、この商品を育てていくと思います。



2021年2月2日火曜日

La Bandaに続き、Wool混の平織り開発!!

 写真は出せませんが、新しい平織り、ウール混の商品の試作完了しました。 La Bandaは、シンコールブランドのナナコ織をウール混バージョンにしたシリーズでいえば、リバイバルでありますが、今回も同時期かそれより以前のサンプル帳に乗っている平織りの商品を、更に糸量を増やして、137㎝の巾広にして販売。 30-40年前よりも大型化している日本人の体格に合った椅子には、当たり前に欲しかった巾という機能ですね。 勿論、滑脱はしない最新のコーティング方法を採用しています。 そのおかげで、今までにミシンの上下強さを調整できるベテランでないと扱いが難しかった縫製作業の下準備に気を取られ過ぎずに加工できます!

幾つか、椅子に張ってから破れやピリングが起きないか、弊社ならではの椅子にしての試験が残っていますが、終われば後は2021年度の椅子のサンプル帳に採用をしてもらうタイミングで紹介していくだけになります。 コストは、La Banda同様、海外から椅子が安く入ってきて、お困りの皆さまが、これなら戦う、事業を継続する!と勇気づく価格で納めるつもりです。

第2弾の他、第3弾、第4弾と、開発に思いっきり投資して準備しております! 
尚、ネーミングは、フランスの地方語から付けるつもりで、選定しています。 お楽しみに!!

2021年2月1日月曜日

ミッシェル  Michelle (新サンプル帳商品)

ミッシェルへの4Way アクセス:
張地サンプル帳 P5、写真カタログP50、ウェブカタログ、Alexa アプリのスキル、シンコーレザー検索で、8014と言う。 スマホなら、QRコードから、投稿された使用例も見られますよ。


私のプリント手法は、薄い色を重ねて一つの色容をつくる無駄の多い製造工程。 工場泣かせの面倒な方法を用いています。 この柄の場合、特にハイブランドに使えることを前提に書き出したアイデアが元になっていますので、手間のかけ具合が其のまま表情にでるので、製造工程をイメージしてデザインを完成させる必要があります。 歴史的に、椅子張りレザーのデザインの変化をたどると、私のプリント手法により、PVCレザーの柄物のリアリティーや、バラエティー化に革命的な変化が起こったと言っても過言ではありません。 それまでのレザープリントは、ビニールなんだから、偽物の本革なんだから、化学工場商品だからという空気があって、柄のハンコを押すような仕上りが殆どです。 

デジタルにならない手わざ的な表現と、マスターデザインを一から作るのは難しいのです。ベース地の上のプリント線が真っすぐから馴染む線や活きた線に代わる。 目の奥をえぐる、心を揺さぶる深みが出る。 最新のデジタルプリントと比較して、明らかにこの独自ブリント法が勝る。 ミッシェルは、いつもなら4版を使う所、少ないプリント版で表現しようと、マスターデザイン段階で幾度も失敗を重ねながら試みたもので、何版使ったのか分かりにくい。そこが知恵の塊です。

一度に色々なラインを表現するアイデアは、初めての思い付きであり試みで、現物が上がるまでは緊張ある企画でした。 実は、この柄は、内部デザイナーと外部デザイナーに別々にオーダーした柄を、内部で一つのデザインに仕上げたモノ。 1人のデザイナーだと、版を意識してしまい、リピートの作り方が画一的になり、揺らぎがでません。 実は、ベースのダイヤ柄と上の丸い柄のリピートが異なるのです。 それで一つに纏めるのは大変な作業ですが、内部デザイナーが苦労の末に達成してくれました。 まさにチーム戦の逸品です。



引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。