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2017年11月24日金曜日

ふるさと納税の見直しで減退

ふるさと納税の良さは、地域活性。 
我々消費者は、少しでも安くで、大手スーパーで買いがちです。 しかし、スーパーで買うと海外輸入品であったり、叩かれた値段のモノで、地方に落ちるお金は限られます。 ある意味で努力を裏切る経済になっている。
それが、ふるさと納税であると、還元率は50%というが、実際には自治体が買い入れる値段は安いので、50%の還元率ではない。あくまでも最終小売りからみて50%だ。 かといって、生産者さんは普通の流通よりは多く売れるし、なによりも頑張った分売れる。
我々消費者も、普段は節約で買わない、いくらやさざえなど、ちょっと贅沢品に惹かれる。 使い道を指定できるのも少しは気分が良い。
それが、政府指導が30%程度にしろ!で、頑張る自治体への申し込みが減ったという。 自由経済から見たら、50%は多いから下げろとは、ひどくセコイ考えだ。 誰を応援した話なのか。

減額は家具に影響する。 実はふるさと納税で、高額となる家具も盛況だった。 普段買うことのない1級品が出荷される。しかも日本製!!! ふるさと納税は、本物はやっぱりいいねという切っ掛けだ。 一つあると、他がショボイく見えるくらい目が鍛えられる。 家具とは、並べて、そして使うと1級品と大手SPA商品と歴然と違いが出るものだ。 実際に2世代3世代使え、相続税のいらない残せる資産だ。 30%となると、1級品は難しい。 小型なモノになってしまうだろう。 所得税を含め、税は非常に残念な政策が多すぎる。 

2017年11月22日水曜日

コピーレザーのオンパレードに何処が一流の国だ?

ここ数年、日本の職人は凄いとか、日本は凄いというテレビ番組が沢山あります。
本当にすごい人は凄いのでしょうが、それ、日本だけではありません。
凄い人は世界中凄くて、食材が安心でない中国のイメージはあっても、国家試験の料理人の世界もあって、ここでは、人格者としても超一流な人が多い。 北京ダック焼くだけに執念を燃やし、同じ素材で焼くだけであっても、全くレベル違いの味に仕上げる職人さんもいる。 

先月の東南アジアでは、鉄人の様な織物職人に会いました。 会う前、アポインターからは、気が難しくて全く口を聞いて貰えません。 残念な結果になっても申し訳ないとアポイント辞めようかと思っていたところですが、、、と聞かされました。 それは是非に会うべきだと、押し切って会いに行きました。 まず、顔つきが良い。 身体的な色艶は勿論、距離感と言い、間といい、百戦錬磨の佇まいです。 直ぐに意気投合。
こういう人は、大抵、織機を自分でオーバーホール(分解して組み直す)してメンテナンスする。 だから、モーターとかギアとか自分流に変えちゃう。 織物をみると判るが、筬割れもないし、機械にブレがない。 その辺を話すと、向こうもこちらがプロ中のプロだと判る。 それから先は、アポインターも周囲も話が分からない。 プロしか判らない話。 これは、工場を見る期待が高まる。

工場には、30年前の豊田自動織機のドビーが並ぶ。 中国製もあるが、中国で見る織機より動きがハツラツとしている。 そりゃ、ギアとか自分で作り直して調整しまくっているから、3流織機が1流織機の仕事をしている。 これが、本当の製造の姿。 今の日本にこんな人いない。 2-3流の人材を1流に仕立てると同じで、経営的な考え方だ。

日本はというと、我々の業界ではコピーが出回り始めた。 調べていくと、日本人のバイヤーだけでなく、卸売業者が我々の商品を持って海外メーカーに行き、同じのを作れということが判っている。 名刺のコピーもある。 我々が海外メーカーに、技術やデザインや販売の指導していることを知らないのか、、、、。 知らずにそのコピー品で張った椅子やソファを買っている企業家の人たち、責任者の人たちに、それはコピーですというと、コンプライアンスの問題が発生するので皆びっくりする。 日本人から買っているのに?という思いだそうだ。 テレビの日本人は凄いですね、なんてのはやるだけ、見るだけ恥ずかしい。 東南アジアの職人は、言われた真似はしない、俺のやれる織物だけを一流に仕上げるから、それを買ってくれと堂々としていた。 アジアは民度が低い、日本人は高い、もし、そういうなら、コピーをさせるな、使うな、買うなだと思う。 コピーなんて日本を悪くするだけだと志のある人たちが、知らずに使わされている事実がある以上、コピーして売っている同業者やバイヤーは、本物の詐欺だ。

それに、日本は豊かなのか? 時短が豊の証なのか?という問題。
残業が苦で自殺したなど、本当に日本人は幸せなのかと思うことが起きたが、実態は世界でもビリレベルのホワイトカラーの生産性の悪さが背景にある。 暇になるとあくびしているのが一番いいのに要らない仕事を作る、忙しい時もそれが当たり前になる。 クレーマーへの対応に苦慮するなどもそう。 受注担当が5分以上電話するのは、本当はおかしい。 だからといって、時間になったから帰ってと言ってて一流の心は育たない。 綿や撚糸、織の準備や織、整理加工、品質管理など、実践で覚えるだけの仕事量が国内になくなっているなかで、知らないと真贋も判らなければ、値決めもできない。 いや、開発が判らなければ仕事に成らない。 システマチックに出来る仕事なら、その人の能力でなくても、変わりは幾らでもいるとなる。 私たちの仕事はそんなレベルでいいのか? 働く人にとって、自分を高めるという重要な満足度がない。 時間とお金がイコールで豊はこない。 システム程度で対応できる内容なら、海外の低賃金にすぐに負けてしまう。 国民総貧乏と国にいわれてしまう。 国民は施しを受けるほど落ちぶれていない。 働き方改革は、実は一流目指すコース、普通を目指すコース、誰も出来る仕事コースという風に分ける話でなくてはおかしい。 時間ではなく、それぞれの豊が指標であるべきだ。 皆が同じレベルで如何して、資源の無い国が世界で生き残れるか、危惧している。

一方で、稼ぐ人には教育無償も関係ない、税金は高くすると国会で言っている。 稼ぐ人たちからみたら、それで、この国に居る必要があるのか、というか、この国は稼いでくれる人は要らない出て行け、といっているのか、存在価値がないと言われているのと同じ。 存在価値が問われているのに、国の為だ、仕方ないだろうと言われては、本当の筋違いになっていく。 余りにも、おかしい。 負の連鎖の始まりだと思う。

2017年9月26日火曜日

工房の話

世界中の歴史的芸術作品の多くは、工房で作られている。 例えば、天才ダ・ビンチでもそうであるし、日本でも本阿弥光悦他、江戸の絵師の残した版画は工房でつくられたもの。 一人の芸術家が全部を作るというのでは、作品も多く残せないし、生計も経たないのが実態。 売れっ子になるということは、作品点数が少ないというのでは名が知れ渡らない。

私の工房は、テーマ毎に人員を変えるフットボールの様なチーム編成。 惹伽銑と書いて、じゃかせん、とか、じゃかずくと呼んでいる。 惹は、ひとを引き付ける。 伽は、ずっと側にいて話している。 銑とは、鉄になる前の材料でもあり、弓の先っぽのあれで、作り手という意味と矢追の矢を意図したように射るための鍵のパーツとしてつけている。

織物では、テーマは私が作り、それに応じたデザイン画を纏める。 簡単なスケッチであるが、言葉と全く違うモノ、例えば料理を食べさせて、「この驚きと一緒のそれだ」と共感共鳴させて、デザイン画や特定位置の組織図を作り上げる。 ラフなデザインと一部の組織図を基に、紋紙担当が作りこみをする。 この紋紙の製作段階は、味付けその物で、味噌ラーメンにも醤油ラーメンにも、うどんにも、ソーメンにもなってしまう。 だから、簡単な組織を書いておいて、できるなら糸の太さや形状もある程度伝える。 工房では偶然の連発なので、制約を持たせすぎるとつまらない物しかできない。 公務的な仕事では、本物は生まれないのだ。

レザーでは、テーマは私が作り、最終イメージまでもまとめてしまう。 デザイン画の段階では、各工場のデザイナーの癖を知っているので、それを活かせるような指示をする。 癖を出してくれない時は裏切られた気分な位、計算に入っている。 それだけに、普段から、デザイナーとの飲みニケーションは欠かせない。 レザーは、いわゆる絵だけで成立しない。 艶やシボなどの影響が50%はある。 シボは、一つあたり数百万円の開発費が必要なので、各メーカーのシボは出来るだけ暗記しておかないと開発にならない。
満足することは少ないので、毎回数本は彫っている。 だから、海外でコピーされると直ぐに判る。 元々、自分が指示して作っている工房形式だから。

次期レザーサンプル帳では、惹伽銑のパワーが炸裂。 指揮している私は日々ヘトヘトです。 寝ても覚めても、あの1点の線が細い方がいいなと思いつめたり、艶をあと3%消した方が映えるな、とか。 此間は、私が書いた娑婆蛙というキャラが、大繁殖して、かえるの中でおぼれる夢にうなされた。 それだけ、魂を詰め込んだ沢山の新作が掲載されます。 期待してください。

2017年8月16日水曜日

偽物レザー マニエラについて

マニエラという名前のレザーが大変に売れています。
実際に、椅子メーカーさんの評価が高い。 品があり、テキスタイルの良いところをレザーで表現しているとおっしゃっていただいております。

このマニエラの偽物が関西のレザー卸から販売されたと情報があり、取り寄せると本当の偽物。 さあ、これ、私が企画した本人だから直ぐに偽物と判るのです。 唯似ているだけではなく、廃色が一緒。 私の配色は、一部のインテリアさんから見たら、色柄がわるいという評価がされることがあり、一方で椅子屋さんやユーザーさんからすると、汚れても気にならない、座る人に合わせてくれると言われます。 それだけ特殊だから、配色だけでもかなり私の考えを模造しているかわかります。 プリントの考え方も一緒。 人が1度で済まそうとするところ、私は3版、4版と重ねて柄を作っていきます。

今の日本の製造は、知恵と工夫を重ねて生き残りを掛けてきた、いわば厳しい生存競争の生き残りです。 自身もそのはずの椅子屋さんが、偽物を使うなど魂のないことに憤りを感じるのですが、実際には椅子屋ソファを売る小売りや設計さんの指定だから逆らえないという事情があります。 (それでも、うちは偽物は使わないよ!で済む筈ですが。) そこで、レザーを赤外線分光試験器で成分を分析。 直ぐに、国とメーカーの特定が出来ました。 化学品ですから、日本製なら問題が発生しにくい配合、海外レザーはあまりそこは関係なく、できるだけ安い配合と、それぞれ特徴が違います。

直ぐに当該国に飛び、そこのトップと会談。 製造している先ではなく、使用しているレストランやホテルを訴える検討をしていると手の内を明かしました。 そうなれば、使用者は買った先、指定した設計先と本当に問題のある人たちに入替えを要求し、本当に良い物を作り続けている日本企業に注文がくるはずです。 今日、海外メーカーのトップから連絡があり、製造および流通を止めると連絡がありました。 理解してくれる相手だから良いものの、仲買人や日本のレザー卸は、多分、違うメーカーに振っただけでしょう。 そのままでは、日本のレザー業界を考えていない、直ぐに退場すべき卸売りです。

2017年7月26日水曜日

全日本トレンドセッター協会 参加決定

個人的な話ですが、全日本トレンドセッター協会に参加することにしました。
トレンドは俺が作るというより、椅子の張地は俺が作ってきたという誰も知らない自負を見せたくなったからでしょうか。 来年1月発刊のレザーサンプル帳のコンセプト、テーマ、商品、どれをとっても、リサーチを重ねたニーズの先を行くものです。 ご期待ください。

2017年7月25日火曜日

輸送コストアップ?

あれだけ、TVで再配達で人材不足といわれると、運賃アップしたらないと、、、と思うのは世間一般。 
ちょっと待ってください。 我々、企業間荷物に再配達は粗皆無です。 しかも、ネット販売の恩恵を受けている先もあるが、ネットにやられている企業も多い中、ネット販売の問題によるコストアップを、関係のない企業が負担させられるのだろうか、甚だ疑問です。 しかも、言合せたように値上を言ってくる。
アマゾンがじゃあ、独自で配送網作りますわといったのも良く判ります。 気が付けば、我々の荷物もアマゾンが運んでくれる日がくるのではないかと思います。 企業間?再配達ないし、まとまった量の荷物だから、安くやれますよ!っていうと思います。
我々としては、アップされた運送費は、とても賄えない位の売上高に対する比率ですから、ネットと関係のないお客さんにもコストアップをお願いしなくてはなりません。
日本が、こんな事続けていたら、海外に負けるかもしれません。

2017年7月10日月曜日

不安をあおる罪

塩化ビニルは何度か悪者扱いされてきた。 理由ははっきりしないが、誰かの得になるからとしか思えない。 今は、塩化ビニルを柔らかくして加工性を良くするフタル酸が、水面下で悪者扱いされ始め、代替品の原材料を商社が前もって抑え始めているという酷い話だ。 それに結託しようとしている上場企業までいるという。

過去を振り返ろう。
まず、最もひどい風評被害が、ダイオキシン問題。 塩ビを燃やすとダイオキシンが出る、というモノ。 正確には、塩を低温で燃やせば、その過程で何%かはダイオキシン化するという化学的な現象を、塩ビだけに注目させた。 おいおい、肉や魚に塩分あるでしょ? それを燃やしたらどうなるの? ちなみに300度程度でもダイオキシン発生メカニズムにとっては、間違いなく発生する低温。 じゃあ、人類は火を発見した時からダイオキシンを食べている? そう、その通り。 火を通すことで、菌類を殺し、人類の寿命が劇的に伸びたでしょ? 微量のダイオキシンで健康被害はないという根拠と言っていい。
ちなみに、塩ビを燃やす公共施設や小さな炉でさえ、今はダイオキシンが発生してもそれを燃やし尽くす温度になっているから、自分で燃やさない限り問題はない。

次に、グリーンなんとか。 死んでいるイルカからビニール袋がでてきて、其れで窒息したという。 ちょっと待ってください、それ、ポリエチレンで出来ているんですよ。 日本だけ、プラスチックバックという単語ではなく、ビニール袋という名称になってしまっているので、塩ビ製と勘違いする人ばかり。 環境を主張する人たちがこのレベルですが、テレビやニュースは恐ろしい。 本当は、ゴミ問題なのに、塩ビが悪いという問題に。

今度はフタル酸です。 毒性も揮発性も人体に影響はないとされながらも、それを何年にもわたり口に入れる赤ちゃんや小さい子供には影響がありえるとして、塩ビ人形やおしゃぶりには、フタル酸系の規制が世界的に設けられています。 あくまでも、極論の極論を規制しておいた例。 しかし、家具用や電線用の塩ビが口に長い間入れられ続けるのでしょうか。 不思議です。 アメリカでもOK. 日本でもOK。 EUだけは、規格だらけだったのでReachやRoHSで一度ストップするようにしています。 勿論、認可申請すれば、2年後には許可される制度があってのこと。 フタル酸のいくつかはこの制度でEUで使われています。

今、突然のごとく、フタル酸に目が向けられ、私自身びっくりしました。 EU輸出をもくろんで対応品を増やしていましたが、何者かの作為が感じられたのです。 どんな事が起きても対応できる体制にしてきましたが、だからといって、一部の利益の為に風評して、自分たちだけでコントロールしようなんて、どこかの政権のような傲慢です。 びっくりです。 それでも、私は過去に手を打ってきたので、対応できますが。。。。。

2017年6月7日水曜日

新総合レザー開発

新レザーサンプル帳の開発で、各新レザーのデザインが終わりました。
艶や色の調整をするのみで、プロトタイプが出来れば、必要な設備の製造に入ります。
但し、これは意匠面だけのことです。

技術面でも、毎回、大幅に改良や改変が行われています。 過去のクレームを吟味し、対応タイプに変更するのは当たり前です。 例えば、安いジーンズが沢山出た頃は、安い理由が染色後の処理にあったので、PVCレザーにジーンズの色が移行しまくりです。 それに、対策した配合にしたので、今では当社のレザーでジーンズ移行が格段に減りました。 未だに海外製の椅子に張られているレザーは、青い色が移ってしまって、ひどいのなんの。

余り言えませんが、今までよりも安価に、現在は、皮革により近いレザーを開発中。
古い商品は、中身をグレードアップしていますが、あまりにも単純な商品であれば、やはり技術革新で、もっと良い物を、もっと安くで提供したいと思います。

過去のものを陳腐化する行為は、良い物だと信じている人を蹴落としてしまうことにもつながりますし、我々も在庫が売れなくなるという現象になりますが、それでも、市場の安いだけの古いものよりも、モット良いものが欲しいというお客様の声に応えるのが、我々の役割です。 売れればいいとも違いますし、商社と勘違いされたくありませんしね。 

レザーサンプル帳に間に合わない時は、欲しいお客さんに優先的に出荷する方針です。 私もアジアではPVC開発の先生と呼ばれています。 アジアの見本となる開発を心掛けたいと思います。 ご期待下さい!


2017年5月2日火曜日

決算報告会

5月は取締役による決算報告会が行われます。
月次決算との狂いは年々なくなっており、月次決算との差異で特に必要な説明は殆どありませんが、キャッシュフロー等の付属書類を過去の目で細かく見ていくのは重要です。
厳しい中でも、大幅なコスト削減が出来ており効果が出ています。

自宅でも早くから導入している格安SIMのファミリータイプは、通信費削減のヒントです。 5人分で月7000円ですから、昔の女房のガラケー付1台分のコストで5人賄えます。
ビックカメラのIIJ-SIMで、Wi2などの月額350円のWiFiが付いてくるのが魅力。 月に10ギガをファミリーシェアですが、LINEやSKYPEは、高速をオフ(アプリあり)して充分使えるので、全員で10Gの半分も使いません。 彼方此方に無料WiFiがありますし、子供たちも動画などは家でみていますからね。 浮いたお金でAMAZONプライムでTV。 海外ドラマや日本でやらない映画を楽しんでいます。

通信費は、6年前の半額近くまで下がりました。 数百万円も違います。
存続が第一で、我々が信用高く、倒産しない会社であることが、最もお客様に安心してもらえるサービスだと定義していますので、一定の利益を出し続けることに邁進するのみです。

2017年4月12日水曜日

2017年ミラノサローネ メモ1

2017年のサローネは4月頭の開催でした。 中国の南通シンコーの先期の決算報告、利益処分などを決める大事な董事会が4月の頭なので、時間的やり繰りに苦労。 中国ーイタリア―日本ーベトナムという具合。 日本の留守する時間も多くなり、移動だらけで身体が悲鳴を上げてしまいます。


私は4月5日水曜日の朝から会場入りの予定が、5日は朝からミラノの地下鉄がストライキ。 最初は、駅が開いていて、改札が受けつけないので、故障と思って。 次の駅へ歩くと今度は駅が開いていない。 これもあることだ。 では、また次の駅へ歩いた。 その駅に着く前に大量の人だかりが見えてきた。 どうやらTAXIを捕まえるために並んでいる。 そういえば、この国はストライキ多かったんだわ、、とやっと気が付く。 気が付くというより、ああ、出たよ、ザッツ、イタリアーノ!!

最初はタクシーを捕まえる気でいたが、お隣の国の人たちが割り込むわ強引だわ、おまけにそこに劣らず人口の多い国の人たちも自己中で割り込むわ強引だわで、おじさんの私には全く無理。 此のままでは昼を過ぎてしまうということで、Goolge Map!!! 会場付近を差して検索!! 前日空港まで迎えに来てくれたイタリア人のアナスターシャにSIMを手配してもらっていて助かったわけです。 SIMも言うとおりに買ったのに、チャージがされていない。 これも彼女がオペレーターに繋いで、クレームして直してくれています。

Google Mapによると、2㎞程歩いたバス停から会場の西まで528号というバスが走っている! まてよ、ATM(ミラノ交通)がストライキだとバスもだめか、、、、まあ、ここから抜けた方がタクシーは捕まりやすいだろうということで、その2㎞を歩き始めた。 途中でタクシーに乗ることなくバス停につく。 時刻表を見ていると、イタリア人の爺さんが寄ってきて、何処に行くのだ?と聞いてきたので、サローネだというと、このバスではなく、ここを500mあるいて右に行ったバスだという。 OKグラッツェといって、ニコ顔で返す。  そして、当然、その爺さんのいう事を無視る。 今まで、寄ってくる爺さんのいう事を聞いてまともだった経験がないからだ。 1分もするとバスが走ってきた。 お客は3人だけ。 途中誰も乗ることなく、Google Map と GPSで確認しながら、駅に着くのをまつ。 見てきた、見てきた。 会場西側にあるピサの斜塔のようなNHホテル、だだっぴろい駐車場、その向こうに会場群が。 降りたバス停は殺風景であるが、会場まで粗5分の良い場所だ。 何しろ、混んでいないのでスリの危険が無いのが良い。 (数年前に地下鉄でスリにあって酷い目にあった。 スラれるのはあほだと思っていたが、20回以上もイタリアに通っていると確立は上がるということか。 10人組み位のスリ集団に同時に4-5人が財布を抜かれた。)

帰りを確認すると、ホテルの真横も通っている。 地下鉄を乗り継いでいくより安全安心だ。 結果、滞在中全てこの528号バスの世話になった。 来年からは、駅近に拘らず、バス停近くでホテルを取った方が安心で馬鹿げすぎてる高額化したホテル代を少しは抑えられるので良い。 バスで移動は是非、メモしておこう。

会場は、ここ数年目立っていた丸いテーブルが主流になっている。 小さいのは30cm直径位、大きいのはチャイナテーブルで中のテーブルが回転する。 メラミンなんてなくて、大理石や木や皮革でテーブルトップを飾っているし、小型では鉄板メッキも目立つ。 どれも触ると、柄の目のデコボコが感じられるのが特徴。 見た目ではなく質感勝負のイタリア家具。 写真で取っても、それを見ても意味がない。 座って、触って、感じないと。 数年前のピアノ塗装でつるつるに仕上げるのと対照できでもある。

結果、スツールも丸トップで、太鼓部分が膨らむようなデザインになりやすい。 小さい椅子ではボリュームがないと丸テーブルがクズにみえてしまう。 横幅が60cm以上80cm位の椅子では、背のトップを小さくして、足をできるだけ細くするとこの丸テーブルとの相性が良くなる。 日本の業務用の椅子では、ぼてこいし、足が短い分、丸テーブルと会うと思えない。 こういうケースでは、日本では取り入れられても主流になりにくい。 一過性の波というか。 それでも、丸テーブルだらけだ。

つづく

2017年3月21日火曜日

ソフトレザーの2017年現在

ソフトレザーという名前を付けたのは、(名古屋の)シンコー株式会社であることを記しました。 また、それは、加水分解という問題を30年越しで解決して再販した商品であることもプロの目Q&Aで記しています。 
ソフトレザーの販売を再開した20年前からその後の10年は、大ヒット商品となり、色だけでなくメンテナンスの面倒な皮革よりも全然良いねという評判になりました。
それを安価に使用と、昔の問題のあるタイプを海外で調達して販売する同業者(粗全滅)や製造小売り(SPA)をドンドン投入し、市場はクレームだらけ。 我々の問題の無いソフトレザーまで一色端にされ、皮革よりはるかに安価なのに、いつの間にか高いといわれてしまうようになり、今ではソフトレザーは売れない商材の一つになっています。 それでも、良さを知るコーディネーターさんやファンの方々の指名買いがあるので、新商品もどんどん投入して、市場の信用回復を待っています。
しかし、市場では、その後、ソフトレザーの品質問題はどうなったのでしょうか。 注意:ソフトレザー=PUレザー=ポリウレタン樹脂を使用したレザー。

先日、海外のレザーメーカーと情報交換して驚きました。 未だに耐加水分解10年未満のポリウレタン樹脂のレザー(当社銘々でいるソフトレザー)を、日本の大手SPA向けで、月に10万m弱も出荷しているというのです。 あれだけクレームが発生し、警告をしてきたのに、耳を疑いました。 実用では1-3年で加水分解(長くても使用していたら5年程度)してしまっているのですが、実際に店にクレームが発生するのは、氷山の一角でいわれるように、1%から3%位しかないようです。 こんなもんでしょだとか、メンドクサイからクレームしないという人が多いのですが、賢い消費ではありません。 放置することで、正統に仕事をしている人たちが被害をうけるのです。 SPAもクレーム分にだけ、代替品として織物のソファを無償提供すると言えば処理済みなのです。 はたして、それで良いだけでしょうか。 それでは、お値段で納得してるのだから良いでしょ!といっているのと一緒です。 

嘘は言っていないから良いではなく、この商品は1-3年で加水分解をお越し、表皮がボロボロになったり、穴が開いたりしますと書くべきです。 日本製の本物品質のポリウレタン樹脂性のレザーは、ランドセルでメイン材として長年採用されていますが、6年間、太陽光や雨を浴びても、ボロボロになりません。 恐らく、兄弟姉妹、親戚が使ってもボロボロになんてなりません。 ランドセルの価格を見てください。 本物は其れなりの価格であるのです。 (ソファに使う面積を考えたら、本当に安く供給させていただいています。) 

ある時期、1万円前後の安価なランドセルをその同じ大手SPAさんが販売しましたね、今は無くなりました。 なぜでしょう? 氷山の一角だから無視して良いだろのはずが、他人と比較できるランドセルでは流石に通用しなかった。 6年使えなければ、あの子は何ともなっていないのにと、誰もが不良と思うから苦情が多くなるのです。 ソファでも同じ考えであるべきです。 人に見せないから比較できない、それで良いのでしょうか。 皆がクレームと言わないと、氷山の一角で無視され続け、本物を製造して売る本物の日本メーカーさんがトバッチリを受けるのです。 現実、日本製ソフトレザーしか使わなかったソファメーカーさんは、ボロボロになる安物に比較され、値段を下げろばかり。 結果、殆どが倒産や廃業をしてしまいました。 それ以外の原因もある? ありません。 風評被害で売れなくしたのです。 我々の経済では、しばしばこうした落とし穴があるものです。

今は織物でも安いばかりのうすペラ商品のオンパレードです。 レベルが上がったのは事実で否定しませんが、10年使うに足りるかといえば、足りません。 問題は根深いと思います。

2017年3月1日水曜日

卒業おめでとうございます。


弊社でも、お子さんの卒業式シーズン。 おめでとうが続きます。
社内では、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、多くの卒業の声が聞こえてきます。
仕事上は、この時期が繁忙期。 インフルで欠員がようやく終わったと思うと、卒業や入学関連ですから、特に欠員だと目立つので、お子さん、おめでとうか?と確認です。

弊社では、20代の結婚、家持ちが殆どなので、入学や卒業も比較的早く訪れます。
昨年から子供手当を元の150%へアップし、今年は元の175%へアップ、来年から200%に上げていくことになっています。

また、従来子供手当は、20歳までだったのを、大学生に限り22歳までと延長し、子供の負担を軽減するようにしています。 特に補助金を受けているわけではないので、反面、配偶者への家族手当を段階的に辞めていくことになっています。

それでも、子供手当の拡充により、従業員一人当たりの支給総額は、大きい方の数百万のプラスが必要になります。 大きな決断ですが、経験してきた人も金銭の苦労を知っているし、皆で負担しないと結果社会が崩壊してしまうことも理解できるので、苦情もなく社員の同意を得られたわけです。 売上も利益も上げないとならないのは明白ですから、企業の中は、責任と義務が明確であり、政治と違って問題は優先的に解決に努め、絶対に実行していくわけです。

家持が多いのは、まず、土地が都会に比べて可也安いこと、そして、土地が大きいので親の敷地に建てる人も居ます。 それらは要因ですが、一方で、名古屋駅から北や西へ電車で20分も走れば、2000-3000万のローンを組めば家が買えるので、賃貸に払う値段で、しかもボーナス払いなしで買えてしまう。 弊社の家持の購入動機は、賃貸に払う位ならというのが多いと思います。 名古屋市内の古目の中古マンションなら、80㎡台なら簡単なリフォーム済みで1200万前後で幾らでもあり可也安いですし、結婚スタートから自分持ちが可能です。

子持ちも2人以上が当たり前ですが、これも弊社が小さいながらも、財務体質的にも営業的にも安定しているのに加え、基本的に転勤がないことで安心なのでしょう。 転勤がないというのは、給与面では少な目といわれますが、安定志向には非常に魅力的な条件だといえるでしょう。 田舎は食費も低くすむし、ストレスによる負荷も小さいです。(ストレスは小さくても大きくても、人と比べてとか、置かれた状況をどう思うかで、大小関係ないかも知れませんけどね。 何もないのに、何でこんな些細なことでストレスなの?という場面を見ますからね。) 待機児童も基本無い地域が殆ど。 結婚や家族を中心にお金でない幸せを考えるなら、愛知県や中部は良い所ではないでしょうか。

愛知県に移住をお考えであれば、弊社に応募してください。

2017年2月22日水曜日

展示会開催

今日から恵比寿にて椅子張の展示会開催です。
残念ながら初日の今日は参加できません。 大変申し訳なく思います。

今はPVCレザーの開発に追われ、時間を作ることが出来ません。 デザイン・アイデアに何日も悩み抜くのは、企画マンの誰もが同じで当然ですが、その新しさがマーケットでどれ位の需要を生むのか、それなりにデータや現象などの根拠を重ねていき、足りないなにか、要らないなにかを見つけては直していく作業に膨大な時間をかけていくので集中力が大事です。 数点は、アイデアが煮詰まって、試作までも進んでいますが、大物と位置づけた大作に手こずっています。 1年半もかけて仕上げていくので、デザインアップまでのデューデイトに追われるような仕事はしていませんが、製品化の段階ではギリギリが多く、印刷業者さん泣かせ。 今年はそうならないよう、仕込んでいます。
早く目途をつけて、顔を出したいと思います。

2017年1月4日水曜日

2017年ご挨拶

2017年 謹賀新年

会社は毎年1月6日から。 3日までは帰省、お墓詣りや家族サービスに、4と5日は今年一年の心と身体の準備に使ってもらうためです。
準備の中心は、抱負。 出来たら、書初めにしてリビングに張り出して毎日眺める、特に健康面で考えて欲しいものです。
また、身体を休めての準備です。 私も、4日5日は、近くの温泉で身体を休めながら、去年を振り返り、今年はこうしよう、ああしよう、なんて考えるつもりです。
随分のんびりと言われそうですが、資材販売ですので、元々注文のある日は、一般皆さんの忙しい1週間か2週間前。 4日から営業しても、3日間で通常の一日分にもなりません。

今年は、安定的な経営をしている中国工場の小さな手入れで、引合いの多い中国からベトナムへ商材を送る件にメスを入れようと思います。 種類が多いので、揃うまでの在庫期間が長く、中国金利やリスクを考えると価格が高い設定になってしまいます。 値上せずに早く出荷するできる体制が大切です。 サンプリング物性試験を、最後ではなく、製造途中に入れるなど考えています。
また、日本では、益々輸入完成品の粗悪品が増え、値段だけの傾向が続いていくので、良い物の定義を宣伝していかないと、消費者離れを起こしてしまうと思います。 良い商品はここにありますよとブランド露出をしていきたいと思います。

国際的に経済停滞による政治不信から、新しい経済学が必要とされ、優良な民間企業ではいち早く模索されていくことになります。 一部の人の給料は減っても、ワークシェアをして皆がある程度貰えるようにする、と、やった分はきちんと払う(やらなければ払わない)で、その中において公平を保つことが大事だと思います。 独り占めするような給料の支払い方でインセンティブを増やしたり、自動化で経費削減しても、失業者や非正規労働者が増えれば、結果的に購買層が減り経営環境は歯止めの効かないような悪化をするでしょう。 我々中小では其れをするにも、元々多く払っていないので、非常に難しい話ですね。 給料を上げたら減税するとか政府がしてやったぞといわれても、高い人から低い人に分配することで減税がされません。 要するに、政治と経済がかみ合わないのです。 一生懸命売る、これしかありませんね。

良い年になりますように。

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。