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2023年9月6日水曜日

ベリーニ Sincol 椅子生地の紹介



アクリルが椅子張り向きの化学繊維と言われる所以は、ウールを模した化繊であること。 故に、短繊維が普通で、長繊維のアクリルは可也珍しい。 当社においてもアクリル=短繊維でありますし、一般論でそう結論して外れません。

ベリーニは、厚みを感じるザックリとした糸が織りなす柄で、薄い背や座でも、椅子のデザイナーが意図したデザインに近づけてくれます。 

カチオン染料で染め上げ、とても発色が良く、ポリエステルの様に色が沈まない特性がある。 今は椅子張り専用にひいた国産のアクリルはなくなり、ポリエステルを使わざるを得ないのが現状であるが、この商品はアクリルも使用している。

今回のサンプル帳は、廃番ロスをなくすためのスタンダード品づくりというテーマがあり、どうしても鮮やかに映えるアクリル繊維を入れたかった。
丈夫であること、多色にしても飽きないこと、何よりも椅子に張ったら初めて、2倍、3倍と椅子を引き立てる良質な椅子張り企画をしないとならなかった。

50色以上の最終候補から実際に板に張って38色を選び、多くの椅子張り職人に張ってもらい、アクリルの本質を改めて理解してもらえると嬉しい。 尚、アクリルを使用するにあたっては、今や高級素材。 高額でもあり41%を入れることした。 残りはポリエステルだが、上手にマッチングさせて、20%を越える値上がりがあっても、上代で4900円/mと可也安く抑えることができた。

椅子の形状は起伏やカーブ、立体が強いフォルム。 椅子に張ってこその商品、それがシンコールのベリーニです。 エコテックス認証工場でOEM製造したエコテックス商品であります。

コロナ禍の値上前の上代相当なら、3,000円台であるが、その時はその時で、その価格では難しかっただろう。 運賃や包装紙も凄い値上。 値上どころか、もう荷物は要らないからと運送会社にお断りされる位、信用取引が崩壊するような言葉が飛び交う。 本当に、可哀そうな業者だとして、国が応援するような態度の業者だろうか。 現実どれだけ強気な営業をしているか監督官庁に確認してもらいたい。

デジタルカタログはこちら
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023/#page12
 



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引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。