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2020年11月18日水曜日

新レザー総合の商品で気に入っているのは?

 はぁ、質問コーナーの様ですね。

トリプル、ワイパー、クレンズというシンコーの3大機能商品を一つにして、さらに122㎝換算で、2137円という低価格を実現したタシテマイト! と応えたい所ですが、総合企画だけでなく、個々の商品企画の立案をしている立場からすると、売れる仕掛けをした商品では無いですね。。。  タシテマイトは、ほっといても売れるし。。。 使わないと、使う人に機能、コスト、耐久性の全てで勝てないですからね。

実は、今回は、理想のプリント表現を実現する為に、Graphy(グラフィー)という特許なデザイン手法を確立しています。 特許にすると、また真似されるので、私は棺桶まで持っていきますが。 Graphyには、ラインアプローチとシャドウアプローチがあって、プリントしたときにデザインが自然に纏まるよう、パーツパーツで違和感がでない組み合わせをします。 ラインアプローチは、前作の完璧なる椅子張りデザイン、ラインハートという商品で、成果を出していますが、その進化版です。 

全ての新デザインでGraphyを採用していますが、デザイン監督の自分が言うのは何ですが、恐ろしくパーフェクトなのが、ミッシェルですね。 自画自賛と息子に無視され、身内に凄さを伝えられませんでしたが。 ↓ これです。
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/leather2021/#page54

ミッシェルは、私の手書きのラフ・デザインを二つのパーツに分けて、外部デザイナーと内部デザイナーに精度を上げるよう別々依頼。 依頼通りに上がって来たリピートの全く違うそれぞれのデザインを統合しています。 統合作業は、責任者がきっちり仕事してくれました。 最後までどちらのデザイナーも完成品が判らないよう進めているので、Graphyがどういう手法のものか外部にも判りません。 

織物でいう捺染工程を意識した作りで、ガチガチの幾何柄になっていない点で、ミッシェルが完璧な仕上りとなりました。 売上で、タシテマイトには到底かないませんが、次亜塩素酸消毒でもアルコール消毒でも物性が落ちない作りというのも、私のオリジナル機能ですから、意匠性と機能性のバランス面でも大変に充実した企画品で、かなり気に入っています。

2020年11月10日火曜日

新レザー総合見本帳の使い方

 使い方は、写真カタログのP3を読んでください。 正確には、最初から42ページまでを熟読して頂ければ、ワザワザ時間を割いて説明する必要がない作りではあります。 

それでは、プロのブログとして読んで頂いてる皆さまの期待を裏切りますか、、、。

実用でのメイン・サンプル帳は、写真カタログ帳です。 総合サンプル帳の一番後ろの袋とじですね。 実は写真カタログ単体も設計事務所やデザイン事務所に配布されるので、利用者によって使い勝手は違うつくりです。 インテリアのサンプル帳からすると、一番後ろの袋とじは、単価やサイズなどの表のような使いかたなので、価格に興味がわくまで見ないかも知れません。 気が付かないという懸念をする人がいますが、椅子はインテリアと違い、製造業という特定の会社への販売であり、使い慣れた後は、どんなサンプル帳であっても一緒という発想が勝っています。

お客様のイメージも、写真カタログと商品毎のQRコードから導かれる商品サイトで、実際に使われた例が写真で2万点以上も収録されていますので、そちらでの打ち合わせとなるでしょう。

実用でのサブ・サンプル帳は、アマゾンアレクサによる画像表示です。 番号を言えば、その写真が自動で表示される仕組みです。 新旧番号どちらでも対応していますし、新番を教えてくれます。 そして、WEBサンプル帳2種類と現物サンプル帳と続きます。 容では、総合サンプル帳がメインということですが、使い方では全く違う、これが我々の分析です。

新サンプル帳は、4つのカタログで構成されています。
① 写真カタログ帳。 大きなサイズ、張った様子が充分判ります。 椅子張りでは、どんな形の椅子に張るか、対象となる椅子が不特定多数でありますので、イメージが何より重要です。

② 生地サンプル帳。 製造現場では、風合いと色、図面や指示書で指定されたレザーかの確認が主な使い方です。  1年も使うと、一通りのレザーを張る経験ができ、実際には裁断位置を決めるリピート、巾の考慮段階と注文した商品の色と届いた色柄が間違っていないかの確認に限定されていきます。

③ ウェブサンプル帳。 写真カタログのWEB版だけでなく、全商品のB5サイズと巾成りの柄サンプルのカタログ2冊が用意されており、①と②の両方のニーズには、寧ろWEBの方が迅速かつ正確に伝えてくれる、使っている人程、それを理解しているバージョンです。 URLをコピーして、それをメールに張り付けて送るだけで、打合せが済んでしまいます。
何より、WEBサンプル帳は、常にアップデートされています。 価格が変わった、巾が変わった、風合いが変わった、改良したなどの情報は①と②ではアップデートされていません。
直近では、バリケードという抗ウィルスレザーが、SIAAマークが取れ、WEB版だけがSIAAマークおよび抗菌マークが新たに付けられた変更がされています。

④ アマゾン・アレクサ・サンプル帳アプリ。 アマゾンのアレクサ・アプリをPCやスマホに入れるか、画像機能付きのアマゾンエコーがあれば、シンコーレザー検索と呼んで、色の番号を言うだけで、写真でこの商品ですと教えてくれる優れモノです。 
兎に角、早いし、声で操作するだけ。 倉庫では、両手が作業でふさがれていますが、品揃え中にアレクサで商品の色が間違っていないか確認しています。 今は、検査台についているパソコンのアレクサでの確認ですが、眼鏡タイプのアレクサが出来れたら、作業員は眼鏡をかけて、アレクサと工程管理をすることになります。 実際の工程検査で使っている機能が皆さんがお使いいただける、凄いシステムです。 因みに、全て自社内のプログラマーが3人おり、AIを実用に使う研究をして開発しています。

今は、アレクサAIを使った各種分析の実験をして、私の脳みそ、勘ピューターを再現できないか研究が進んでいます。

①と②には、全ての商品にQRコードがついており、此方で、規格の変更があれば確認できますし、縫い目が甘いと敗れる等のクレーム情報も確認できます。 何と言っても、実際に張った椅子の写真が2万点リンクされていて、写真カタログではない写真で雰囲気をみることも可能なのです!

③と④は兎に角お勧め、使ったらその便利さ、時代の変化を感じると思います。 因みにアレクサアプリは、開発して6年もなるのですが、知らない人が多すぎで、びっくりしています。 こんなに便利な機能、お客さんのカタログ様に開発してあげられるのに。。。 勿論、開発費用は貰いますが。

2020年11月9日月曜日

新レザー総合サンプル帳の表紙で一言

 この題目だけだと、大喜利のようですね。 大喜利するのも悪くはない題材です。

此方は警戒していない時に、突然言われる、そんな話なのですが。

あるお客さんが、「お前んとこ、どんなセンスしとるんじゃ?」と、新レザーサンプル帳の表紙の件で、ネガティブなサウンドで言われました。 そう、そう言われて、心の中ではガッツポーズです!

狙い通り、関心を持ってもらい、棚に置いてある多数のサンプル帳で、断トツで目立つのです。 沢山のインテリアのメーカーが、材料毎につくる沢山のサンプル帳。 棚に押し込められて、プロらしさもない味気の無い風景。 どれを見ても、兎に角、無難。 唯々、無難。 私の目では、どれもブランド思想を感じない金太郎飴に見えます。 御洒落風であっても、画一的で、無難の範囲で狙った、”サラリーマン・デザイナーが作りました”感が出まくりです。

センスを疑われるのが怖い、これが企画の人が考えやすく、確認や承認する人も含め、無難に落ち着く理由の一つです。 私の場合、この危機感がゼロ。 言われたら、「俺はセンスがないんだ、目立つんだから良いんだよ!勘弁してよ!」で、開き直れる。 わざわざ、マニエラの生みの親と説明する必要もない。 なぜなら、この会社では、企画マンだと言うならは、好き放題、やり放題して、やっと土俵に上がれる、個性を重んじられている。 とは言え、市場トレンドや社会情勢を無視したわけではありません。 綿密に計算されています。 例えば、ビタミンカラーは、コロナ19で沈んだ気持ちを上げる為でもある。 毒々しさは、”毒には毒をもって制す”、喧嘩にめっぽう強い腕っぷし戦略からも来ています。 下絵やカラー見本は数十という単位が書かれ、選考され、何度も修正され、言いたいことが出尽くしたところで、やっと採用されています。 文字通り、表紙とその裏側の言葉、最初の指示から承認までで、数か月かかる作業です。 意外でしょうが、私の市場に対するメッセージが先に書かれ、フィックスされてから、表紙のイメージが作成され、そして正式にサンプル帳企画が発足されます。 途中で曲げない様、企画開始段階で、商品の作り込み以外、最終までの仕事が終わっているわけです。 

因みに、デザインは”海に漂流しかけるガラス玉”。 オリンピック後の不景気や、コロナ禍の様々なこと、自由を縛られる我慢ならない感情、それ以外の未知のウィルスや病気、超高齢社会、わずかな出生率、綺麗ごとのゴタク、整頓しすぎな法規制、何の根拠もないこう思う人がいるという陰口の様なSNSと踊らされる人や、受け売りしてくる人、経営は難しくなる一方で、まさに漂流しやすい。 それをロープで編んだネットがどこかに引っ掛かるのを待つ、いや、もう引っ掛かっているかもしれないが、流されない様に、自ら行動しないとならない、そんなメッセージでイメージを作りました。 それが波の様にうねる背景とロープではレザーサンプル帳にならないので、レザーのメッシュのデザインに変更して出来たものです。

立体感は、堰の水をイメージしています。 堰では水を逃がしながら、袋状に河川に横たわり、水の流れを緩やかにして、水を貯め、その溢れる水を横から水田に取り込む。 知恵の塊。 そのように水を逃がさないと、水圧で堰が壊れてしまいます。 穴が水流と水圧を上手にコントロールして開いたり閉じたり。 何でもかんでも真面に受け止めたら心が壊れてしまうでしょ。 心の穴でそうした物を逃してやり、自分の生き方の負担を減らす、そんな自分の人生観が影響しています。 堰のある風景を思い立体を強くしています。

多分、角度によっては、うねる様な立体感で目の錯覚を起こす瞬間が体験できるのではないか。 因みに、デザイン・アイデアとイメージ、その思想だけを伝え、スタッフがそれに応えデザインを起こし、私はダメ出しするだけですが。 毎度ですが、OKは、本当に貰えない、スタッフ泣かせの表紙づくりです。

2020年11月4日水曜日

安心安全のブランドを掲げて良かった

 私が、社内で新しい商品づくりが出来る人材として認知してもらい、総合サンプル帳の企画に参画して24年。 社内ではテキスタイル事業の出身でしたが、椅子張りという定義に直し、次第にレザーも手掛けるようになっていきました。

当時は、マイナスイオンを出すトルマリンを配合したレザーなどが市場で受けたり、ダイオキシンが出るから脱塩ビだ!とレザーに大して関係のない非科学的なことを堂々を口にする人が、私が正しいとばかり、彼方此方に居た時代。 団塊の世代の何でもありは良い面もあったのですが、力を過信して間違った方向に行く場面が多かった。 

私は、そうした猛者が沢山いるなかで、新しい物をつくるって、何を?と迷わない様に定めた基準が安心安全。 SDGsが当時にあれば、こんな高耐久で安価なプラスチックは他には無い!と、積極的に塩ビを使うことになったと思います。 実際に、貴重な水を運んでくるパイプは土管から塩ビパイプに代わっています。 プラスチック分野では、安心安全が一番の価値であると思います。

話しは飛びますが、つい昨日の晩のことですが、Gotoイートを利用して近くの海鮮系の居酒屋チェーンへ行きました。 そこには、木でできたベンチの上にクッションが置いてあって、そこを3つ向こうの席で子供がジャンプしています。 親は、自分たちのことで子供を構っていません。 もし、クッションがズレ落ちたら、子供は頭からテーブルや床まで落下するでしょう。 私はヒヤッとして、すぐ自分が座っているクッションを確かめました。
すると、私が考えたスベランネが裏の全面に縫製されて、全く滑りません。 親も気が付かない所で、私の考えた一枚のすべらないレザーが、子供の安全を担保していました。 同時に、私も安心になり、椅子張りレザーの世界にどっぷりつかる日々が、又好きになりました。

今では、シンコーのレザーの全部が、構想段階から、基礎開発、安心安全で一つとして手抜かれていない商品になりました。 私の一つの誓いが、会社全体の商品の思想となっています。 

2020年11月4日に新レザー総合を販売開始しましたが、今回は私が業界標準化した準耐アルコールレザーをウレタン樹脂にも広げています。 又、これも私が業界標準化した次亜塩素酸対応のレザーも、ウレタン樹脂に広げています。 PVCは全対応ですが、ポリウレタン樹脂のレザーは、その安心安全が担保された色だけに限定し、あと一歩の技術開発を急いでいます。 又、アキレス㈱さんの技術を借りて、バリケードという抗ウィルス商品を作りました。 コロナで、と思われるかもしれませんが、未知のウィルスに対抗すべく次亜塩素酸対応レザーの開発を始めたのは20年近く前です。 準耐アルコールも同様で、未知のウィルスや菌への対策で作ったものです。 安心安全とは何か、何が小さな会社の私にできるのか、それだけを考えている結果です。 

この他、サンプル帳で紹介している新しい汚れ落とし方法は、実験を指揮していた私が驚いた方法です。 是非、写真カタログのP1からP42までを、何度も読み返してください。 私たちの商品への思想が全て凝縮されています。 説明会開けと言われますが、売上を上げる約束をしてくれない人にしません。 その程度の情報は読み手が、本当に知りたいと本気なら、サンプル帳を良く読めば理解できるものです。

働き方改革の実現は高速道路利用料の軽減

 高速が彼方此方に繋がる、ETCでどこでも下りられる化、どちらも、とても良いことだが、社内の利用が増えてETCの割引では追い付かなくなる。 コロナ禍では、接触時間を減らすために時短をしたが、売上目標が下がるわけではない。 事実、皆が就業ギリギリに出社し、高速道路を多用してお客様の所へ早く行って、早く帰社した。 その後も其の便利さで、有料道路の使用が続いているが、接触を減らすにあたっては使うなといえる環境ではない。 一方で働き方改革も言われている。 我々の活動エリアの同様に、日本を見れば、面積では車社会のエリアの方が多い。 出来る限りの高速利用が、時短に直結している。 

費用対策では、車を小型化する、高燃費車に変える、台数を減らし共有化するなどしてきた。 一方では、強硬値上が続く運送便の対応で、大型トラックとその運転手を雇って、中部圏を自社便でカバーすべく遠方への配達で対応している。 常に、”既に”、やり尽くしている状態である。

コロナ禍で売上が減る中、幾らコスト減をしても追いつかないことは、普通の経営感覚なら理解できるだろう。 弊社にとっては、働き方改革に必要なコスト=有料・高速道路利用だ。 新たなコストであり、携帯電話のさらなる軽減は重要ではない。 有料道路のビジネス利用を徹底的に下げ、結果的にあらゆるコスト減につながり、消費税増税のインパクトは軽減される。

携帯は、既に安い契約であり、もっとも多い用途である外交営業と社内業務の連絡業務に掛かる電話は、連絡もSlack系のモノを利用して掛かっていない。 コスト削減の大きな手であった外交携帯の内線化も不要になっている。

2020年10月9日金曜日

La Banda ラバンダで聞かれる紡毛と梳毛

 La Banda ラバンダ(ウール30%、アクリル70%)は、なぜチクチクしないのか。 そんな質問が来たという。 ”そういう風に作ったから画期的です。”と応えたそうであるが、プロに対するプロの回答とは言えない、恥ずかしい話なので、ここで記しておきたい。

織物は歴史が古く、素材による発展が、商品群の発展又、産業の発展につながり寄与してきました。 天然素材の主流時代から化学繊維の主流時代、それぞれの繊維で革新が繰り返され、風合いや見た目、巾などが改善されました。 昔は着物の反物巾ですから、それから、90㎝や100㎝、1110㎝、120㎝、140㎝と広がったわけです。 広がると、横糸を飛ばす距離が長くなるので、機械の進化が必要だったわけです。 椅子張りは、現代の椅子のサイズから137㎝巾でないと取り都合が悪くなり、加工場にとっては扱い悪い、捨てる部分が多くなり、誰にもやさしくありません。 今日では、レザーでさえも137㎝化しています。 薄いジャガードでは、5mの巾を織れる織機で、1.5mの織物を3つ同時に織ることもある位、時代は変わっています。 機械の発展のみならず、今では用途に合わせた開発が進み、機能を持たせた織物が持てはやされています。

そもそも、日本の歴史で大きく分けると、産地で綿織物、絹織物、毛織物、と3つのカテゴリーがあって、それぞれが影響しあって地域性も兼ねて独自に発展してきたと言って良い。 化学繊維でも特徴がある産地のカテゴリーはあるが、論文を書いているのではないので、ここではLa Bandaが、毛織物のカテゴリーにあたるので、”だいたいは”という簡単な説明でそれを紹介したい。

毛織物は、ここ、尾張地区である尾州が主力です。 毛織で爆発的に地元経済が発展した時代がありました。 トヨタは、元々織機を作っていた会社です。 数々の技術を発展させ、自動車産業が主力となっているわけです。 それは大きな例ではありますが、小さな技術革新から科学的な管理まで、何処の会社でも発展と生き残りをかけて常に新しい商品を世に送り出してきたのです。 沢山の良い椅子張りもありました。 殆どが、価格競争に巻き込まれて失っていきました。

さて、毛織ですが、たったの二つに分かれると言って良い。 紡毛織物と梳毛織物だ。

紡毛も梳毛も、元々は輸入した毛から不純物を落とし、糸にしていきます。 どちらも、毛を一面に並べて整えて、それを縦筋に束ねて一本の弱い糸にしていきます。 綿でいうカード工程の様なものです。 紡毛はそのまま糸にし、梳毛は櫛でとかしてから糸にします。 紡毛は、毛方向がバラバラのまま、撚りにかかり、中は空気が多くてふわっと、外はトルクが掛かって毛を抑えます。 従って、チクチクする分、空気があって保温性がよく、冬のジャケットやコートなどに向いています。 毛が出ている織物ですね。 

梳毛は、櫛でとかすので毛方向が一定になる分、撚糸で中から外までトルクがかかりすっきりした糸になります。 普通に膝掛やサマーウールであったり、通気機能と湿度調整機能を利用して夏でも快適です。 一般スーツの様な感じですね。

つまり、La Bandaは、梳毛系の織物で、輸出入の関税を決めるHSコードにおいても紡毛系織物とは全く別な番号となる、別物なわけです。 梳毛は、毛方向を丁寧に整えて、ムダ毛を落とす違いがある。 犬や猫の毛が抜ける時期にとかす、ああいうイメージです。 従って、梳毛は紡毛よりもムダ毛がそがれる分、同じ量から作る工程で原材料が減ってしまいます。 同じ太さにするには、もっと原材料が必要でコストが掛かる製法です。 勿論、くしに付いた毛は捨てずに戻すので原材料の無駄はありませんが、毛足の短いかたい毛は、梳毛にならず違う用途、紡毛やワタとして使うことになります。 

梳毛系というのは、アクリルも入っていますし、使用する機械が昔と違ってリング紡績機とは限らないからです。 梳毛で、紡毛っぽくつくれますし、その逆もできます。 梳毛専門店が紡毛が流行ると紡毛っぽく作ることもあれば、コスト問題でとか、理由は色々あるでしょう。

2020年10月1日木曜日

レザーの類似品についてのページ、サンプル帳に入れました。

 レザーの総合サンプル帳の企画が終わりました。 コピーはしないで下さいという日本語と中国語のページを、いつもの通り入れました。 これが企画の締めくくりです。 大抵の場合、コピーは、日本人が海外の工場に依頼しているという事実です。 大抵、技術途上国では、私が技術指導をしているので、それら工場に依頼が来るのを把握しています。 その証拠を持っていますが、日本では、お客さん又はその関連であるため、言うに言えないだけです。

私の作るPVCレザーは、枠的な規格は数種ありますが、代表なのが発砲体があって、1mm厚のエンボスタイプ。 裏張りは、細分化されていないメリヤスを使用します。  
同じ絞で、同じ色の商品はコピーとなるか、不当競争になるかといえば、それだけではなりません。 樹脂の配合やその生成プロセスで特徴が変わるからです。 化学品であるだけに、見た眼は一緒。 同じカプセルのサプリで中身違いという、高度にそっくりなレベルでの話し。 それで、本社に赤外線分光試験機を導入し、試験して、分子の数量で偽物か本物か見分ける仕組みを10年前に作ったわけです。

実際に、皆さんが海外品と比べて、シンコーのレザーは破れない、クレームがない、海外品より遥かに長く使っていると気が付いていると思います。 知恵に知恵を入れて、同じ商品でも日々改良に改良を重ねて、コストが途中であがろうとも、問題点を減らしていっているからです。 作って終わりではなく、作ってから更に高めている、そういう企画をしています。

今でこそ、織物を携わりながらも素人化している人が多いので、この話が判るか疑問ですが、何処のメーカーの糸であるか、その商標はなんであるか気にしていますか? 商標で、糸の特徴、染色での発色の特徴などが判り、企画段階でどの糸を使うか考慮するのがプロです。 皆さんにはポリエステルであっても、我々は、東レの○○、東洋紡の○○と登録商標で呼んでいます。 ポリエステル100%であっても、製造方法が違うし、樹脂の重合度も違う、発色も、伸びなどの特徴も違うのです。 見た目が似てる、例えばヒートテックと同じような生地の下着があっても、違うのは使えばわかること。 糸の形状すら違うのですよ。 丸い断面の糸ばかりではありません。 速乾させるために面積を増やすのに星型の断面のポリエステルもあります。 同じ規格に見えても全くちがうのです。 我々には、糸の断面形状を見る為の顕微鏡設備もあります。

残念ながら、商標登録のある糸は、海外に価格で押されてしまって、激減してもう10年以上。 それでも、残っている糸を使いこなそうと奮闘しています。 又、糸での戦いだけでなく、我々は糸をケチらずに、打ち込みを上げる(横の糸を打ち込めるまで打って、スカスカにしない)努力をしてきました。 もう一本、入らないか?と部下に聞きます。 一本増やせばコストは上がりますが、変な織物を流通させていたから織物業界が沈んだと思っていますので、良いものを作ることに専念しています。 打ち込みが少ない織物をみると、だから国産は生き残らない、国際競争を甘く見すぎて業界が沈んだのに!と、吐き気がします。 我々の織物は、糸をケチらない作りを今後も徹底し、海外勢に安物でやられる前にどんどん手を打っています。

同様に、PVCレザーも現在、世界一厳しい次亜塩素酸テストと耐アルコールテストが、この本社2階で行われています。 今年、自社設計で作った自動耐アルコールテスト器がフル稼働しています。 一度に24種類のレザーをテストできます。 それでも、1500回、1000種類の試験をするのですから、途方もない手間と時間がかかるテストです。 以前なら、十数人のアルバイトでやっていた試験ですが、コロナ禍で自動化して、間に合わせました。

尚、希望であれば同業者であっても、この自動試験器を原価でお譲りいたします。 なぜ、ライバルに原価で? マヤカシものが国内で流通してしまえば、海外商品がどっと入ってきてしまいます。 結果、産業を痛めてしまいます。 互いに競争して、生き残るべき商品を開発しあって、胡坐をかかずに戦うことが大事です。 戦う製造業の応援は、戦える素材の提供で達成したいと思います。

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勇士求む: 椅子張りのプロとして勝負するなら、名古屋のシンコーで。 プロ中のプロ集団で揉まれてこそ、一流へ上ることが出来るものです。

土地求む: 流通倉庫の居ぬき利用。 

事業引継ぎ致します: レザー、テキスタイル、椅子やベット資材、プラスチック加工、縫製加工他、事業引継ぎいたします。

2020年9月18日金曜日

LaBanda ウール30%の平織り 発売開始

 満を持しての言葉の通り、長い間戦える品質で、戦える価格に出来なかった企画の船出。

どれくらい長いか? 20年以上と言って良い。 私が活動している地域は、毛織物で有名な尾州地区。 昔は、毛番で10番手の平織りなど、幾らでも作れた。 糸の形状を撚糸で工夫して、同じ10番手、同じ打ち込み本数であっても、見た目や風合いが全く違う平織りが何通りも出来たものです。 しかし、当時も今も、ウールとアクリルをワタで混ぜて紡糸するとなると量が必要。 量産しないと成らない。 量産するとなると、量産家具メーカー向けとなり、コストが合わない。 負のスパイラルと言って良い。 量産メーカー程、コストよりも質に行って欲しいと提案してきたが、そう認めて貰えなかった我々にも力が無かった。

この頃から暫くは、テキスタイルは超デフレに入っていき、糸を減らして目付を抑えて少しでも安くする、糸を膨らませて太く見せるなどで対応してしまった。 それで売れたから良し、という営業本意だった。 本来国産があるべき方向だった、”拘り”分野さえも生き残れない、究極に疲弊していった時期でもある。

安いウールは毛足が短く、繊維が太いので、撚糸すると、糸の先端が飛び出て、チクチクしてしまう。 欧米ではツイードでは当たり前のチクチクが、日本人には合わないとされていて、最初は好みの違いを信じなかったが、ことごとく、チクチクするからだめと言われた記憶が残っています。 そこそこ繊維が長いだけで原料価格が全然違う。 細い繊維となると、原価がもっと違う。 そういう理屈の天然繊維であるのだが、量産家具メーカーさんは、そんなことは関係なく、チクチクするからだめ、高いからダメ、なのである。 その内、天然繊維では到底合わない価格になり、化学繊維で良い物を持ってこいとなる。 アクリルも割高、安価な無機能ポリエステルに置き換わっていき、中国が台頭。 誰がやっても利益がでない商品だらけの国産テキスタイル産業になっていった。 

幸い、弊社の南通シンコーが、中国で2002年に稼働したため、今もテキスタイル事業が継続されているが、酷い状況だったのは間違いない。 中国の責任者だった私は、直ぐに中国のウールの紡糸メーカーに行き、毛織物のコスト等の課題に取り組んだ。 そうして生まれたのがウール70%のテキスタイル、ロッサだ。 織物の設計は当時の企画だったが、上代で3900円という破格で販売した。 工場手配をした私からすると、設計は良くなかった。 本当の商品設計は、継続性の担保にあったので、言及したが、仕方ないで片づけられた。

今は日本の婦人服向けの下請として、最大手の一つになっている織物メーカーだが、当時は、経営者は近代、工場は国営企業っぽさがのこる会社が多く、ここもそうだった。 先方の購買の問題でもあろうが、原料のウールの品質が毎回違っており、作るたびに太さが違う、チクチクが強い、色が合わないなどで、この価格でも量産メーカー向けで売れなかった。 量が必要で、家具の量産メーカーに決定しなければ、とても扱える商品でない。 中国=品質が悪いというイメージも強かった時代。 今じゃ考えられない、”買い”の価格設定である。

ほどなく、改良して小ロット(1色1000m生産)にしたら、上代が6000円まで上がってしまい、廃番へ。 廃番処理に1千万円を超えるお金が必要だったと思う。 それから10数年。 レベルを上げている機屋と巡り合い、部下に命じて試作を開始。 毎回だめの繰り返し。 しかし、糸を見ると改良点が明確であったし、コストがあうと算盤ではじけていた。 自分で現地へ行って、一押することにして、今のLaBandaの価格、品質、巨大なロットの設定がされ、部下へバトンタッチ。 1年かけて物性面をクリヤーして販売にこぎつけた。 参考上代が4000円とは、ハッキリ言って、超買いのクオリティー。 バックなどの小物でも、使って欲しい。 戦える商品です。

まず、チクチクしません。 目付も、糸がこれ以上は要らない位打ち込んであげています。 これにより、滑脱などの基本問題を解決しています。 ラバンダは、定番化されると思います。 長期に愛される商品として、大きな製造ロットでも躊躇せずに、製品化しております。

LaBandaの目標売上は年間で2億円。 10年20億円をペイラインに設定し、多国品のコスト競争に絶対に勝つ商材として市場へ売り込みます。

2020年8月7日金曜日

抗ウィルス加工の危険性に言及しておかないとならない

下記は、少し前の抗菌に対しての私のブログ・コラム。

劇場や車など長時間座る環境にまで加工すると聞いて、それ大丈夫?という話で、題名を抗ウィルスに変えて発信しなおしです。

抗ウィルス加工により、

① 身体中にある良い菌類も殺してしまう、その問題を検証していない。

② ウィルスの変性を助長しかねないが、その問題を検証していない。

①か②であったり、①と②であったり、抗菌もメカニズムによります。

 

再掲載:

お客さんの声は、どの業種によっても大切であります。 きっと、声には切望なニーズがあるでしょう。  問題は、それが正しいニーズであるか、倫理的にどうなのか、深く調査をしていかないと、本当のニーズに応えられないだけではなく、開発コストは勿論、許可を出す特殊な法人への登録費用などは特に多額で、損害もでてしまいます。 損害は、次の開発コストに響くので、出してはなりません。 開発コストは膨大にかかるのです。

ニーズの勘違いは、匂いがその一つです。 消臭は日本人独特の趣向と言われていますが、洗濯物に香りが付く機能においては苦情も多い。 マンションで隣のベランダから香る匂いで気持ち悪くなり、自分の洗濯物に移っているかも、と、隣に苦情を出してトラブルになったり、メーカーに自分の服に匂いが移ったか調査しろだとか。 一部の人の良かれをニーズとしてしまうと、とんでもない訴訟がちらつく、問題だらけの対応になってしまいます。 アレルギー的に、くしゃみが出て、それが匂いのせいだという、原因は多数考えられる苦情もある。 証明できないから厄介ではなく、証明出来たら、訴訟和解という大損害に繋がる。 うちの子は、兄弟で趣向が違い、片方が気に入れば、もう片方は、この匂いなら着ないから、洗いなおせと女房にいう始末です。

抗菌もブーム時は、なんにでも入れろでした。 顧客のニーズだと営業部が言い張っていたのを思い出します。 当時は、私も営業部にいましたが。。。 実際に、世の中の新商品は殆ど抗菌だった。 一方、多くの医療関係者からは、不要だから外してくれと怒られるように言われたものです。 メンテナンスで除菌しているので、余分な機能はかえって怪しい。 シンプルな構造体のモノが良いという本当のニーズでした。 確かにレザーは、化学の結晶である。 ロングライフの為に、シンプルが一番いいのは、作っている我々が一番理解していて、営業のプレッシャーやニーズに負けている背景もあるものです。

ちなみに、私がオリジナルを作る開発では、余分なものは入れない。 単純な化学構成で、問題があっても特定できる範囲の添加物に納めます。 昔からの継続商品で抗菌機能付きは、現在は、比較的安全性が高いと思われるAgイオン抗菌剤へ振替はしましたが、新商品では例えAgイオンでも抗菌剤を入れる時は慎重です。 抗菌剤は、人に有用な菌も一緒にやっつけてしまいます。 ここ数年、沢山の論文を読みましたが、その場合、有用菌がダメージをしても問題はないという答えもなければ、菌類の耐性化はないんだという断定もされていない。 

仮に耐性菌に変わる手助けをしていれば、助長しかねない菌の特徴があるのに、添加した行為となり、人ならではの欺瞞、愚であると言って良いわけです。 そんな仕事をするために、椅子の資材に携わっているわけではない。 売れないから入れる、そんな程度で安心安全が担保が出来る商品開発をしてきたわけではないのです。 撥水の何とかクリーンとかも、唯のナノ撥水じゃないか! しかも、日本がトップの技術!と思いますが、営業のそれじゃないとダメ的なニーズに押されがちです。 弊社のAGE加工の方が成績が良くて安くて、どんな布にでも加工ができるのにです。 ついその前のニーズは、小ロットで撥水してくれだったのに、出来るようになれば、カッコいい名称のそっちが、高くても良いんだわ、です。 それ、ニーズではなく、現存する技術を紹介していない、される側も気がないだけの話ではないでしょうか。

抗菌は、25年くらい前のブームで、各糸メーカーはアクリル、ポリエステルなど、練り込み型の抗菌糸をブランド化して販売していたのが懐かしい。 織物担当は、糸メーカーの商標名とその組成、特徴、機能を頭に叩きこんでないと仕事になりませんでした。 今も其の商品群が弊社に残ってますが、抗菌の添加剤を入れていないレザーより売れたという事実は一度もない。 普通、拭けば取れるものに、わざわざ添加してコスト・リスクを増やす必要がないわけです。 ましてや、全ての菌に効くという商品は無い。 抗菌だらけの風呂場の筈が、カビや菌でピンクや黒になってしまう。 経験あると思います。 しかも、数年後にはしょっちゅうカビ退治しないと成らないはめに。

私は、抗菌グッズや制菌グッズは買いません。 抗ウィルスなどトンデモない。 私の身体の菌類まで死んだら、健康を保てません。 身体の菌の殆どは、悪い菌の繁殖を妨げてくれます。 入る余地がないくらい、自分たちが占領してくれる。 防御システムを揺るがす、トロイの木馬だと考えるからです。 実際に、菌類などは生命ですから、自分を押さえつけようとする相手が出現すると、生き残るために細胞分裂を活発にするという話があります、ストレス耐性ですね。 スキがあれば、寧ろ、身体に悪い方向へ変性するかもしれません。 又、変異の早いタイプのウィルスであれば、抗ウィルス剤が変性を助長する可能性も否定できない。

一番だめなのは、買う人は理解して買っても、使う人は知らないケースが殆どであること。 例えば、抗菌・抗ウィルス添加物が嫌いな私が、レストランで、この椅子は抗菌剤ははいっていますか?と聞いたら、応えられないでしょうし、私は変人でしょう。 要するに、私には影響があると思っているのに、抗菌剤が入った表面材を使っているとは、座る人=私にわからない。 菌を抑える程の深刻な事態(抗菌)において、使う使わないの選択権が明示されないのが椅子だということになります。

難しい話だったでしょうか。 

2020年8月5日水曜日

プラスチックを減らそうの動きに嘘が

プラスチックは悪だと、双方の議論なしで断定する風潮。 様々な出来事で、SNSなどの害を感じている人がいたら、この話も一緒の類です。

まず、水道管。 地震の国のおいて、土やその上にある建物の重さに耐えながら、柔軟性があるのはプラスチックです。 コンクリはヒビ割れて水漏れ。 古い水道管の中をビニールで被覆して寿命を延ばすなど、必至に対応されていますが、それもプラスチックが解決しています。 金属はご存知の通りに腐食し、飲料水にカビなどが発生。 市などが引いてくれる水道管までは管理されていても、そこから家やマンションに引き込むのが鉛菅であったり、調べたらびっくりの水が普通に使われています。 置き換えるのも腐食の心配もないPVC管、プラスチックです。 水では、塩ビパイプが活躍する場です。 世界一漏水率が低い、その原動力となっているのが塩化ビニルという名称のプラスチックです。

繊維は粗、プラスチックです。 ウール、綿、麻、絹で、人類70億人分を賄えるわけないことぐらい科学が判ると言う人なら、生産量とCO2、耐久性のデータを取り寄せれば、直ぐに理解できるでしょう。 プラスチックが害だと堂々と科学らしく情報発信している人が、天然繊維の一張羅でなく、沢山の下着や洋服を着ている段階で酷いペテンです。 これこそ、自分の生活を見てみろ!です。 ナイロン、アクリル、ポリエステルが3大化学繊維と呼ばれ、それらはプラスチック。 今は、弊社のオリジナル糸のポリプロピレン糸を使った織物だけが次亜塩素酸で色が抜けませんので、4大化学繊維とはなりませんが、ウィルスを死滅させる薬剤で劣化するのを防止する機能面では、そうした改良プラスチック繊維の発展が、人類を守ることになっています。

医療の現場ではどうでしょうか。 今は酸素マスクが着目されていますが、チューブの殆どがPVCパイプです。 マスクあてもプラスチック。 ギブスでも使われますし、点滴パックやそのチューブでもプラスチックなしでは、成り立ちません。  

次に衛生品。 マスク、生理用品、プラスチックなしで成り立たない商品です。 紙は木の伐採を伴うパルプから。 こうした紙の様なモノは、化学繊維を固めたモノであること。

食品パッケージ。 ペットボトル、入れ物という概念や宣伝の概念以前に、衛生担保の為の存在であること、もう議論不要ですね。 

全て、人口の増加と比例していきます。 都合の悪い、人口抑制は議論しません。 都合の悪い産業へは文句を言いません。 か弱いストロー産業(?)に行く、合理性の無さが表しています。 環境だというのも、経済活動であり、資金が入ってこないと何もできません。 失業者です。

私は、プラスチックは石油由来が殆どですから、焼却の徹底で環境汚染が低いと、訴えています。 ゴミに悩む国、地域に、適切な焼却炉とその熱エネルギーを電気づくり等に使う仕組みと一緒に、環境団体が調査して問題ある地域から優先的に、提供することがWin-Winであり、現実的であると思います。 分別するから、地球上にこぼれてしまうのです。 直ぐに燃やす、繰り返すことが大事です。 焼却炉の性能はひと昔と違い、非常に優秀であります。

2020年7月15日水曜日

抗菌ブーム再来。 抗菌なら売れる、では企業らしくない。

お客さんの声は、どの業種によっても大切であります。 きっと、声には切望なニーズがあるでしょう。  問題は、それが正しいニーズであるか、倫理的にどうなのか、深く調査をしていかないと、本当のニーズに応えられないだけではなく、開発コストは勿論、許可を出す特殊な法人への登録費用などは特に多額で、損害もでてしまいます。 損害は、次の開発コストに響くので、出してはなりません。 開発コストは膨大にかかるのです。

ニーズの勘違いは、匂いがその一つです。 消臭は日本人独特の趣向と言われていますが、洗濯物に香りが付く機能においては苦情も多い。 マンションで隣のベランダから香る匂いで気持ち悪くなり、自分の洗濯物に移っているかも、と、隣に苦情を出してトラブルになったり、メーカーに自分の服に匂いが移ったか調査しろだとか。 一部の人の良かれをニーズとしてしまうと、とんでもない訴訟がちらつく、問題だらけの対応になってしまいます。 アレルギー的に、くしゃみが出て、それが匂いのせいだという、原因は多数考えられる苦情もある。 証明できないから厄介ではなく、証明出来たら、訴訟和解という大損害に繋がる。 うちの子は、兄弟で趣向が違い、片方が気に入れば、もう片方は、この匂いなら着ないから、洗いなおせと女房にいう始末です。

抗菌もブーム時は、なんにでも入れろでした。 顧客のニーズだと営業部が言い張っていたのを思い出します。 当時は、私も営業部にいましたが。。。 実際に、世の中の新商品は殆ど抗菌だった。 一方、多くの医療関係者からは、不要だから外してくれと怒られるように言われたものです。 メンテナンスで除菌しているので、余分な機能はかえって怪しい。 シンプルな構造体のモノが良いという本当のニーズでした。 確かにレザーは、化学の結晶である。 ロングライフの為に、シンプルが一番いいのは、作っている我々が一番理解していて、営業のプレッシャーやニーズに負けている背景もあるものです。

ちなみに、私がオリジナルを作る開発では、余分なものは入れない。 単純な化学構成で、問題があっても特定できる範囲の添加物に納めます。 昔からの継続商品で抗菌機能付きは、現在は、比較的安全性が高いと思われるAgイオン抗菌剤へ振替はしましたが、新商品では例えAgイオンでも抗菌剤を入れる時は慎重です。 抗菌剤は、人に有用な菌も一緒にやっつけてしまいます。 ここ数年、沢山の論文を読みましたが、その場合、有用菌がダメージをしても問題はないという答えもなければ、菌類の耐性化はないんだという断定もされていない。 

仮に耐性菌に変わる手助けをしていれば、助長しかねない菌の特徴があるのに、添加した行為となり、人ならではの欺瞞、愚であると言って良いわけです。 そんな仕事をするために、椅子の資材に携わっているわけではない。 売れないから入れる、そんな程度で安心安全が担保が出来る商品開発をしてきたわけではないのです。 撥水の何とかクリーンとかも、唯のナノ撥水じゃないか! しかも、日本がトップの技術!と思いますが、営業のそれじゃないとダメ的なニーズに押されがちです。 弊社のAGE加工の方が成績が良くて安くて、どんな布にでも加工ができるのにです。 ついその前のニーズは、小ロットで撥水してくれだったのに、出来るようになれば、カッコいい名称のそっちが、高くても良いんだわ、です。 それ、ニーズではなく、現存する技術を紹介していない、される側も気がないだけの話ではないでしょうか。

抗菌は、25年くらい前のブームで、各糸メーカーはアクリル、ポリエステルなど、練り込み型の抗菌糸をブランド化して販売していたのが懐かしい。 織物担当は、糸メーカーの商標名とその組成、特徴、機能を頭に叩きこんでないと仕事になりませんでした。 今も其の商品群が弊社に残ってますが、抗菌の添加剤を入れていないレザーより売れたという事実は一度もない。 普通、拭けば取れるものに、わざわざ添加してコスト・リスクを増やす必要がないわけです。 ましてや、全ての菌に効くという商品は無い。 抗菌だらけの風呂場の筈が、カビや菌でピンクや黒になってしまう。 経験あると思います。 しかも、数年後にはしょっちゅうカビ退治しないと成らないはめに。

私は、抗菌グッズや制菌グッズは買いません。 抗ウィルスなどトンデモない。 私の身体の菌類まで死んだら、健康を保てません。 身体の菌の殆どは、悪い菌の繁殖を妨げてくれます。 入る余地がないくらい、自分たちが占領してくれる。 防御システムを揺るがす、トロイの木馬だと考えるからです。 実際に、菌類などは生命ですから、自分を押さえつけようとする相手が出現すると、生き残るために細胞分裂を活発にするという話があります、ストレス耐性ですね。 スキがあれば、寧ろ、身体に悪い方向へ変性するかもしれません。 又、変異の早いタイプのウィルスであれば、抗ウィルス剤が変性を助長する可能性も否定できない。

一番だめなのは、買う人は理解して買っても、使う人は知らないケースが殆どであること。 例えば、抗菌・抗ウィルス添加物が嫌いな私が、レストランで、この椅子は抗菌剤ははいっていますか?と聞いたら、応えられないでしょうし、私は変人でしょう。 要するに、私には影響があると思っているのに、抗菌剤が入った表面材を使っているとは、座る人=私にわからない。 菌を抑える程の深刻な事態(抗菌)において、使う使わないの選択権が明示されないのが椅子だということになります。

難しい話だったでしょうか。 

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。