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2020年7月3日金曜日

PVCレザーの汚れ落とし/椅子の汚れ

テレビで、どんな汚れも落としますというクリーニング屋さんの達人が紹介されることがありますね。実は、我々の織物の検品作業では当たり前に、同様の作業があります。
元々はワタですから、組成の違うワタクズも紛れ込んでいれば、工場内で油が付着した油クズが落ちて紛れ込んだりもします。 それを糸にして、撚糸して、染色して、糊を付けて整径して、織って、補修して、巾だしや風合い出しの加工している間に、それぞれの機械油が付いたり、すこしホコリがついたりです。 勿論、途中検品でも、シミ取り作業的なこともやられますが、最終検品では、さらに注意して綺麗にして出荷するわけです。 クリーニング屋さんの様な生活汚れでもないですし、しょっちゅう汚れて最終商品になるわけではないのですが、知識やテクニックは同様です。 私などは、クリーニング屋でなくても、レザーや織物の企画する仕事で、汚れ落としは必須の知識だと思いますから、汚れのメカニズムや汚れ落としは熟知しています。
基本は、
① 界面活性剤で乳化させて浮かせて取る
② 酸性、アルカリ性のpHで、中和することで取る
③ プラス又はマイナスイオンで、中和させて取る
④ 物理的なものは、ブラシで取る
⑤ 溶剤で溶かして取る

それらを組み合わせて汚れをとります。 汚れの正体さえ把握できたら、大方落とせるわけです。 織物場合、シンコールのテキスタイル総合サンプル帳の写真カタログP170と171に詳しく書いてありますので、参照してください。

さて、テキスタイルのシミと違い、レザーの場合は満遍なく汚れているのが良くわかるのです。 全体が皮脂や紫外線で変色していっています。 一か所、拭き取ると、その拭き取った跡だけが、色が変わった風になってしまい、結果全部を拭き取らなくてはなりません。 こうなると大変な作業です。 ですから、レザーの場合は、極端に落とすような作業はしないのが鉄則です。 そして、張替をするのが一番です。
どうしてもなら、やるしかないのですが、その大変な作業を次回のレザー総合サンプル帳で紹介したいと思います。 さて、ここでは基本の汚れ落としを書いて置きます。

大抵の汚れは、皮脂によるものです。 長い年月で、固まって取りにくいのですが、皮脂は弱酸性を示すので、アルカリ性の液体が効果的です。 アルカリ性の代表が重曹です。 食用のでも構いません。 セスキソーダでも構いません。 水の5%から10%の割合で溶いてください。 次に、汚れを剥がし落とすのは、界面活性剤の力が大きい。 そこで、前述の重曹溶液に食器用中性洗剤を数滴垂らしてください。 これで汚れ落とし剤が整いました。 

汚れている部分に溶液を垂らし、ガーゼ状の布で力を入れずに時計回りでぐるぐる回して、洗剤分が白くなるようしてください。 歯ブラシは、レザーの表面を傷つけ、汚れがそこに入り込んでしまうことで、後々に新たな汚れ源となるので、基本使用を避けてください。
どうしてもの場合の方法は、新サンプル帳で紹介する予定ですので、お待ちください。

次に、白くなったら、乳化されてきているので、若干力を入れてぐるぐる回してください。 そこから1分放置して、ぬるま湯で拭き取ります。 拭き取り作業は念入りにしてください。 洗剤成分がのこると、カビや菌の餌になるなど二次被害が考えられます。
椅子の汚れ落としの経験では、クエン酸(弱酸性)で効果は少ないです。 やはり皮脂が中心なのでしょう。 それ以上の汚れ落としは、化学的に内部へ入ってしまっていますので、諦めてください。 ある程度全体が落ちたら良しとするのが鉄則です。

革製品や新品のジーンズなどのモノからの染料移行は、汚れではないので落とせません。 移行は、一番多い事故ですが、基本的に私が企画するレザー商品は、耐移行のノウハウを付加してありますので、他社商品より、圧倒的に色移行の事故が少ないと言えます。 移行しにくいのに移行するのですから、諦めレベルです。 他社のモノはこの対応をしていませんので、同じ値段、安いなどに惑わされない様にしてください。 椅子は、耐久資材ですから、不満足になれば、不満足の期間が長くなり大きな不満になってしまいます。

汚れ落としの実験写真です。 白っぽく色が変わっている部分が、色々な方法で落としている実験状況です。 私は、汚れたレザーも全国から収集しています。 
落ちないとか、移行したとか、膨大な量になるので、問題解決したら捨てて、資料化はしていませんが、汚れの原因を追求、研究して、レザーに使うケミカル構成の開発に役立てています。
研究しないで、レザーサンプル帳の発刊はできません。 本質の問題を解決して、できるだけ値打ちに設計する会社ですから。 

2020年6月23日火曜日

IT IoT 言葉遊び

日本で、オンライン授業をやろうと思ったら、可能だった学校・生徒の数が僅か5%だったとか。
20年前に言われていたデジタルディバイドが、まさか、今頃日本で、、、。
にわかに信じがたいが、これは正真正銘のデジタルディバイド。 所得の差で、コネクテッドかそうでないか、情報に触れられるか、そうでないかに分かれているのだから。 トヨタさんのコネクティッドカーのコンセプトは、到底皆が繋がるわけがない、特別な人だけ用ということになる。 車が携帯に繋がってくれれば良いだけなのに、ガラパコスへ。

家計の通信費で、携帯電話の総額が高すぎるので、一般電話を持たない世帯も増えているという。 ネット環境で光通信をいれれば、プロバイダ料と合わせて、昔の電話代を超えてしまう。 プロバイダ料など、接続させるだけだから、サブスクと一緒でぼろ儲け商売の一つ。 それに、家族全員の携帯代となれば、経済的にギブアップすることになる。

パソコンがない子供もそう。 携帯が高すぎて両方は買えない。 要らないということだろう。 これは、パソコン世代だから思うのではなく、違うディバイドが発生していると考えて良い。 パソコンは、プログラムを理解するのに役立つ。 働きなどの分担は、脳と神経の構造そっくりと言って良い。 どうして動くのかに疑問さえ持てば、パソコンを分解して理解が進む。 その機会がある子とない子だ。

ITは誰もが、質の良い情報に安価でアクセスできる、総標準化の夢のツールだと、大学にしかネットがない時代に教わったから、今もそうあるべきと信じている。 日本に帰って来て、DoCoMoがガラケー、ガラパコス、高価格をしているのを見て、この国の未来はあかんわ、絶対あかんくなるわと思ったのを覚えているし、書き留めている。 KDDIの参入も、SoftBankの参入も期待したが結果、横並びで、要するにそういう会社が情報という富を、”がめ”やがったと憤慨もした。 実際そうなのだ。 スマホで皆、レベルの低い世間話を一生懸命に追っかけている。 例えば、コロナなら、私は論文を追っかけて、真実をみつめている。 皆、アクセスする権限は同じで、そのリタラシーによってのみ、得られる情報が違うということだ。

私は格安SIMが出た時分から、それに乗り換えてデータオンリーで契約、当時はSKYPEとKDDIの無料050電話を使っていたので、携帯電話代が1000円。 みなが1万超えたといっている時代だ。 給与が少ないだの、裕福でない、という社員の訴えは、到底受け入れられなかった。 知恵がない、工夫しない、いや、そのスマホで調べない自分がなしている生活の問題だろう。 水を買ってるだけで十分裕福だ。 外食するだけで十分裕福だ。 幸せの見つけ方をしらない。 誰もが同じ条件でアクセスできるものがネットにある。 そこに幸せがあるのではないか。 是非、自分のスマホが知恵の塊にアクセスするだけのツールとして使いなおして欲しい。

2020年6月10日水曜日

デザインコンセプト

一つ一つの商品開発もありますが、サンプル帳や展示会などの100点以上の新商品を作る場合、バラバラにならないよう テーマ、コンセプトを仮説を立てながら、シミュレーションを繰り返し、決定していきます。

そのようなプロセスが必要な大きな企画が年に数回あります。 その殆どの指揮をとるのですが、皆さんが想像するよりも多くの人が携わっていくので、企画の最初にテーマ&コンセプトが固まり次第、説明する仕様書のようなものを作ります。 内容は、言葉とイメージ画で用意しています。 このテーマコンセプトは、大体、1年から2年かけて積み上げられていきます。

言葉項では、数字も入れているので、管理上は判り易いのですが、デザイナーやフォトグラファー、コーディネイターなどの外部関係者は外人であったり、右脳系であることが殆どなので、画も数点用意して細かいニュアンスを伝えていきます。
その後、コンセプトの展開段階で、説明したときの皆の反応や提案などを膨らまして概要が作られて行きます。

次期サンプル帳のデザインコンセプトの一例です。
カレンダーの裏に、筆一本を指先につまんで、墨で描きました。 プリントの表現方法を表しています。 長い筆の端を三本の指でつまんで、ざっざっと書いています。 紙は大きなカレンダーの裏側なので、この時点の写真では、しみこむ時間差も出ています。 これは図案ではありません。 

私は、普通1版でプリントするデザインであっても、数版重ねていく独自の技法を取っています。 プリント版の重ね方を数種類を表現し、版を作る段階でこのニュアンスの範囲から逸脱しないよう基準となります。 版が増えれば比例して工程が増えてしまいますが、質感向上には妥協をしていませんので、重要な作業となります。

夏の展示会はコロナの為に、取りやめることになりましたが、次の企画分は、その分充実していますのでご期待ください。 私の海外出張が無くなった分、新たな工夫を練りに練り込んであります。


2020年4月10日金曜日

流通業務は通常通り:愛知県 緊急事態宣言

愈々、すわるとねるの資材のメイン倉庫の拠点、名古屋が愛知県の緊急事態宣言発令されました。

ご心配される方も多いと思いますが、弊社商品については以下の通りです。

倉庫、配達については、平常通りの稼働となっております。
業者による配送については、昨今のドライバー不足で、既に、受注の締め切り時間を早くさせて頂いているため、それ以上に締め切り時間を早くしなくても、対応はできると考えます。 常時、早めのご手配で、宜しくお願い致します。

本社は、港に近い物流倉庫街にあり、遅い注文でも、配送業者への持ち込みで対応できていましたが、元々従業員の帰宅が30分以上、遅くなるなど働き方改革の中においては厳しい状況でした。 今回のコロナ対策による緊急事態宣言につきましては、接触を減らすという趣旨があり、人の出入りの多い配送業者へ出向くことを控える必要が御座います。 また、倉庫と流通を止めないと同時に、感染対策をしております。 残業を無くし接触時間を減らす、人数を減らして接触を減らす等のオペレーションとなり、配送業者への持ち込み依頼については、”お断り”を基本とさせて頂きます。 

業務に尽きましては、弊社のWEB受注システムが稼働しており、多くのお客様にはご注文を直接入力いただいております。 そのシステム上のオーダーについては、非常にスムースに運営されます。 登録制になりますので、まだ、弊社のWEB受注システムを使っていないお客様に置かれましては、担当営業と打ち合わせの上、早期にWEB受注の導入をお願い致します。

WEB受注システムを導入して2年、さらに通常よりも業務の人数を減らして対応となるため、電話対応もFaxによる受注も制限があります。 WEB受注システムを利用していらっしゃらないお客様には、直接、営業担当の携帯へご連絡頂き、在庫確認やご注文をしていただけるよう、お願い申し上げます。

2020年3月16日月曜日

そのマスクはプラスチック製です

新型コロナウィルスで、トイレットペーパーが無くなる騒動。 マスクの材料が”紙”というトンデモない間違いから。 マスクを作るために大量の紙がいるから足りなくなる、と説明され、勘違いされたデマ。 材料が一緒という嘘が理由で、うわさが広まったのか、誰かが儲けようとしてかの真偽はわかりません。 唯、明確に言えるのは、紙製のマスクは無視していいくらい、使われていないということ。 (誰かが”紙製もあるよ、無いとは言い切れない”と言うかもしれなく、それに応えるのが面倒なので、この表現ですが、普通ありません。) 紙オムツも同様で、紙ではなく繊維でできた不織布。 肌に当たる部分だけ綿というのもありますが、化学繊維が使われていると思っていいでしょう。 介護を中心に消費の多い紙オムツは、特に名前で勘違いしやすい。

使い捨てのマスクで使用されている材料は、不織布といって、繊維を絡めた物。 紙はパルプ繊維を絡めたものであるから、構造的に似ていないとは言い切れないですが、不織布は鉛筆で書くことが出来ないので、まったくの別物です。 この不織布に使われる繊維は、石油製品で、プラスチック。 ポリプロピレン製、ポリエチレン製、ポリエステル製、そのミックス。 どれも石油由来で、ストローと一緒のプラスチックです。 

あれ?マイクロプラスチックの元となる物は辞めるって宣言している大手の会社さん、どうなってるのでしょうか。 サステイナブルという十何項目のあれ、使い捨てマスクは、紙オムツは、どうなるのでしょうか。 そう聞きたくなりますか? 私は、直接聞きたいです。

環境問題の全てを表したのが、このトイレットペーパー騒動です。 紙オムツも、マスクも、衛生商品です。 パッケージは、印刷するので宣伝などの目的に思われますが、本当の機能は、”衛生の担保”です。 これらをギブアップして、人の生活は不衛生、ウィルス、菌類と戦えないのです。 本当の事実を中心にして、やるべきこと、そうでないことを振り分けるべきなのです。 これが出来る企業が環境対応企業であり、ストローなど誰が聞いても”?”ような流行り文句だけを取って、環境対応していますとは如何なものか。 この手の話しは、企業に広報がいれば、これぞとばかりに仕事を作る。 環境問題の真実から、どんどん遠ざかっていくのです。

コロナで、経済という血の流れを犠牲にしたように、人間の活動は、そうした犠牲なしでは安心安全の生活は成り立たないのです。 本当のプラスチック対策は、ごみを確実に集め、確実に燃焼すること。 小動物に取られ、風で飛ばされないような大型容器での回収など、やるべきことが沢山あります。 又、すべての国が、収集し償却するよう、出来ていない国を支援する、努力する方に力を入れるべきではないでしょうか。

2020年3月10日火曜日

中国工場再稼働1か月が経過

2020年2月11日に、無事、再開を果たし、現在はフル稼働で、コロナウィルスによる春節の延長休みの遅れを取り戻しております。 周辺企業も同様で、遅れを取り戻しているところと聞いています。 上海より南の織物工場は、当初は相当なダメージが予想されていましたが、現在は80%の稼働で供給が出来ております。 内地の仕事が動いてない分、80%の稼働でも十分なキャパシティがあります。 輸出主体の納期が迫っている案件は、その分助かったと感じています。 原材料についても、春節は何が起こるか分からないのが常です。 その前に在庫を厚くする習慣があり、当分心配をしていません。

マスクで不織布不足という声も聴きません。 むしろ、病院をあっというまに建てた、あの気概でマスクの増産をしましたので、流通は別にして、ダブついている感があると報告を受けています。 中国政府がYESと言えば、日本向けのマスクの輸出分が其の以前より増やせそうな感じです。 唯、両政府の事情があるので、日本国内のマスクの不足は続きそうです。

工場の供給側よりも懸念しているのは、寧ろ日本国内需要です。 予定がキャンセルされている例も報告されており、みなが不景気到来に備えてしまうと、海外の生産分を売るだけのマーケットが日本から消えてしまいます。 

コロナウィルスが怖くて、車で移動したという人がいたので、”車両事故による怪我が去年45万人、死者が3000人”、寧ろリスクを取って移動を選んだんですね、もう車に乗るのを辞めて、歩きましょうと教えてあげました。 歩くのは健康にいいそうですし、便利と文明を捨てれば、コロナウィルス以上にある様々なリスクを回避することになります。  

2020年2月10日月曜日

中国工場の再開の行方

2020年の春節が新型コロナウィルスの影響で延長になり、1週間遅れの2月10日に営業再開と誰もが思っていた。 鳥インフルエンザやSARSと経験し、慣れっこの三度目である。 感染者が多い割には、武漢以外の死亡率は低く、個人的には過去の経験時より、安心していました。 しかし、SNSの影響だろうか、又は中国では、役人の責任追及が厳しい時世からか、街を歩く人も少ないなど、日本で過ごす私にとっては、ちょっと過激すぎる反応に見えました。 パニックは銀行のとりつけ騒動と一緒で、トラブルが広まり、得るものがない。 この場合、初期には病院がパンクし、インフルエンザも風邪による肺炎とも区別など付けられる筈もない。 

ところが、9日の夜になって、当局から営業再開許可が得られないと連絡が。 マスクは従業員の数x10日分、手の消毒液、そして、非接触型の体温計が要求されたとのこと。 其の中で、体温計が非接触ではないという理由で、工場が開けられないという。 同じ敷地の別会社にそれがあって、それを回すか、同じ門を使っているので門で体温の検査をすればいいだろと当然思う。 過去はそうだね、あんたの言う通りだという流れで許可だったが、一社一個が決まりだと、聞く耳持たずらしい。 書かれた通りにしか動けない、強い政治と弱い自治のケースとして記憶されていく。

当局側の過度な拒否だ。 現実、現地スタッフは、違反したら逮捕するぞ!で脅されているから、何も言えない。 私は、逮捕されてでも、門ですればいいだろと、正論であれば戦うことを選んできた。 工場を一日締めれば、1/240日の固定費が負担になり、20日も締められたら、固定費分と出るはずの利益分のダブル減で、健康な企業であっても厳しい経営になってしまう。 こうした道理が通る筈での理不尽さに対して、局と議論しない、戦わない経営者など不要だ。 結果が負けようとも、何もしない負け癖を付けるサラリーマン・ダメ経営者は多い。 そういうのが多いから、大きな会社もダメになる例が後を絶たない、大手だから安泰ではない、これはダメ経営者が多いという例だ。

一番酷いのが、放熱をはかる赤外線温度計で、人のおでこをはかっているニュース映像が流れていることだ。 こんなもので体温が計れないのは赤外線温度計の使用者なら常識だろう。 身体の中の温度と放熱温度は、まったく違うのだ。 おでこを水で濡らして計れば低くなる位低レベルな計測だ。 レザーの樹脂を練るのに、温度が足りているか、エンボス加工の前と後で熱が適切かなど、実際に表面温度の熱移動で作業する仕事には有効だが、どうして、中の熱が測れるか。 それでも持っていれば許可が出るというのだから、容だけ何とかしていれば、良いというお役所仕事。 接触型の体温計で、使用前と後に次亜塩素酸で拭きとって(完全殺菌、殺ウィルスになる)使用すべきだし、それが確実でいい。 医師が先頭に立ち、そう議論すべきなのに。

さあ、真面目な私、いい加減な工業用の赤外線温度計ではない、非接触の体温計を探す。 9日の夜にインターネットで非接触を探し始める。 異常に高価であるか、または、6-14日後発送、1-6日後発送というのもあるだけで、1日で手に入らなければ意味がない。 こういう情報が9日の夜に私に入ってくることが憤るが、3度目の経験となる自身の油断。 幸い、店舗渡しで一台確保して翌日を待った。 朝には、他の人に手配されていた温度計が届き、頼りになるべく部長職に、午後の飛行機で上海へ、翌11日の朝の便で帰国で調整して、出発してもらった。 

私は翌週に台湾で仕事があり、中国渡航歴があるとそれから14日は入国させないという政府方針が出ており、代わりに行けない事情がある。 有事に自分が先頭に立ってくる中小企業スタイルだからこそ、皆が信頼してくれ、離職率が極端に低く、中国で設立して18年、赤字が一度もなくこれた。 それに、自分が部下の時代は、言われる前に自分が行きますと前日に全部手配が終わっていたから、今の部下と自分が部下の時代との、とてつもなく大きな差、私の後を考えると精神的に堪えた。

日本は明日11日が休みであるが、きっと、10日には、体温計が工場まで持ち帰られ、明日の午前中には稼働していることを願いたい。 縫製品は自社で完結できるし、材料在庫はお手の物。 一日でも早くお客さんに安心してもらいたい。 その期待を裏切ったら、倒産の道だと思う。 ダメな会社は、いちいち、そうしてダメになっていく。 主体的に気が付かないが、第三者の目で見ていたら、そういう倒産ルールが存在するのは明確。 自分がバトンをつないで、遅延させない!そういう気概のある社員が豊富にいる会社でなくては、生き残れない。 そういう今日でした。

今回は、各地元政府の対応が、何か逆らえば逮捕する!と強すぎて、弊社工場が動いたとしても、多くの企業や配送がまともにならないと判断します。 お客様や情報が欲しい方には残念ながら、今の所、中央政府が大号令を出さない限り、戻るまで数か月かかる覚悟がいると思います。 それが、20年近く工場運営をしている私の見解です。

*知られているコロナウィルスは、普通に風邪を引き起こす原因であるし、風邪が悪化すれば肺炎で死者を出すのは従来から知られている。 元々、死因の多くは肺炎。 癌や様々な大きな病気の患者でも、亡くなられた方の死因を聞くと診断上は肺炎と聞くことが多い。 衰弱の中で、最後は呼吸困難で亡くなるからだろう。 新型の感染力が強いとかは、専門でないので分からない。 しかし、従来のコロナと同じレベルの毒性であるならば、風邪と同じで、健康であれば鼻や喉の風邪で終わり、それ以上悪化しないことも考えられる。 コロナの陽性であっても、肺炎まで発症していないのは、感染力は別として、従来のコロナとあまり性質が変わらないのではないかと推測もできる。 インフルの方が死者数が多いが、中国の現在のインフルの死亡者数が不明である。 肺炎の原因が全て新型コロナというよりも、我々は冷静にインフル対策(結果的に手洗いうがい)をすべきだと思うのでした。 いずれにしても、新型コロナに限らず、ウィルス性の病気は、お年寄りや疾患がある人には悪化の恐れがある。 普段から自衛して気を付けるのは当然であろう。 一方、平常者が必要以上に警戒する社会なら、車も危険だろうし、人と接するのも危険だろうから、普段の危険リスクと比較して新しい”自分なりの平常”に戻るべきだと思う。

お知らせ:
尚、新卒社員へ奨学金補助制度を設けております。 ご子息、親戚、お知り合いなど、大きな借金を背負って社会へでるよりも、ある程度の返済資金があてになる弊社、シンコー㈱で働きませんか。 やる気のある新卒を、募集しています。

2020年1月29日水曜日

フタル酸で、ヨーロッパ規制があるのはたったの4種類

ノンフタルが環境に優しいというイメージで販売される人がいる。 大きな誤解なので、改めて指摘しておきたい。 フタル酸全てがダメなどいっていたら、化学自体の誤解であるし、使えるプラスチック自体無くなってしまう。 似た名前であっても、化学結合が違ければ、それは別の物質であるということを忘れていないだろうか。 フタル酸など難しいことを考えずとも、化学結合が一つ違えば違う性質であることぐらいは、中学校レベルの実験や化学知識でも、考えればわかる範囲だと思う。 冷静に見て欲しい。

特に、大手企業がサンプル帳にうたってくると、もう、これが全てだのように間違った知識が定着してしまう。 とにかく、ブランドが凄いという考えが日本のインテリア業界の悪いところ。 ベストセラーのFactfullnessの指摘の思い込みの悪い例の様だ。 アクア云々やパール云々という撥水がオンリーワン、ベストワンのように思われて、当社のAGC社が自信をもって開発した撥水防汚剤を、布に加工したAG-E防汚加工はずっと安価で優れもの。 ブランドを名乗って高くするよりも、より多くの人に使って欲しいという思いが裏切られてしまう。 我々、椅子張りの日本一のプロ集団が、AG-E加工が優れていると判断しているのに、フタル酸の件の誤解も、居てもたってもいられない。

数々のヨーロッパ規制の中で、RoHS2と称される規制で4種類のフタル酸の使用した商品はヨーロッパに輸出できない。
それが、下記の4種類のみ。 今の所、他のフタル酸が追加される議論は出ていない。
DEHP フタル酸ジニエチルへキシル
BBP  フタル酸ブチルベンジル
DBP  フタル酸ジブチル
DIBP  フタル酸ジイソブチル

日本やアメリカで使用される一般的なフタル酸系可塑剤は、非常にPVC ポリ塩化ビニルの加工に優れており、各種耐久性の向上や色の安定などで、世界的に素晴らしいPVCレザーとして評価されてきた。
何よりも、高耐久、高寿命であり、パッケージやストロー、買い物袋、フェイシャルスクラブの使い捨てプラスチックと全く同じ土俵で議論すべきものではない。

上記以外のフタル酸系可塑害の安定性や品質のアップは前述の通りであるが、ノンフタル酸系の可塑剤で長い間知見があるのが、TOTMくらいしかない。 フタル酸系と比較した特徴は一長一短。 それ以外のノンフタル酸系可塑剤は、あまりにも実績がなさすぎる。 特に顔料を使用する場合、色合わせは困難を極める。 品質面でいえば、ノンフタルだから安心とは限らないということ。 これをリスクとして認識して、仕様の指定をして欲しい。 化学であることを忘れて議論されると、それはもはや化学品ではない、美観の問題となる。 上記の4つのフタル酸系物質で以外で、フタル酸系物質が悪いかもしれないという指摘は無い。

2020年1月19日日曜日

実験都市のなんで

Woven City ウーブン・シティ
トヨタ自動車がわざわざ実験都市をつくるというニュース
始めは、日本式の独り占めになって、普及しない技術になりかねないなと思っていました。 実は、もっと日本の現状を表す悲惨な話なんじゃないかと。

2019年末に、新しいレザーを作るために如何しても見ておかなければならないモノ(秘密)があって、フランスはパリに行ってきました。 飛行機は早朝に着いたので、エアフランス・バスが便利で、それを使ってホテル近くへ。 早朝チェックインのエクストラを支払って、一寝入り。 2時間して、地下鉄へ行くとストライキ。 11月からなのでもう終わっていると思い込んでいました。 これでは、予定のモノたちを見られない!! いつもWi-Fiを持っていないので、ホテルのロビーに戻り、Uberをインストール。 Vodafone RedRoamingを使うべき、チャージ。 それから1日半はUberでの移動です。

いざ出発。 ところが、電車もバスも公共交通は全て動かずです。 Uberもアップチャージで、タクシーとの差はそこまでありません。 エアフランスの空港バスは、プライベートなんだよね、、もっと早く気が付けば良かったのです。

それで、皆どうしているかというと、電動キックボードや電動自転車が大活躍しているんです。 早速、アプリをインストールして、レンタル。 キックボードは、地図に、充電状況と何処にあるかが出てくるので、そこでQRを読み込んでレンタル開始。 乗り捨てはどこでもオッケー。 乗り捨てるまでの時間がチャージされます。 よく見ていると、その会社の人が、充電の少ないキックボードを集めて充電基地へ持っていきます。 といっても、その基地も木に電源プラグがぶら下がっていて、その電源も近所の店から引いて、店に電気代を払っているようです。 なんて、便利で、なんて合理的なんだ。 コストのかかる制度に縛られない国や人々だけがメリット享受するわけです。

これ、日本だと道路交通法だとか免許だとかになって、運営にはハードルが高い、借りる側も保険だとかヘルメットだとかハードルが高いわで。 すべてのこの手のにお金がかかりすぎて、無駄なお金を沢山払う。 おそらくあらゆる制度がコスト高、それを税金で賄う借金で賄う。 自己責任で生きるという部分が無い。 自己責任を取らないクレーマーとその対策をする国みたいな構造ではないか。 これでは、あらゆる低コストで不要なシステムを打破する芽を摘むシステムではないか。 誰もが簡単に享受できる、あらゆる良い物が普及するわけがない。

? トヨタの Woven Cityは、規制回避が要因? なんて愚かな結末を誘導するシステムだろうか。 そういうと、日本は道路が狭いからとか、危ないとか。 いやいや視野が狭くて、古きものにしがみつく国民が危ないとおもう。

例えば、Scooという素晴らしい電動車椅子がある。 私は、これを見た時、車いすという定義の必要性に疑問をもった。 制度上、車いすという定義にせざるを得ないだろうが、未来モビリティーそのものだ。 健康な私とて、自転車ではなく、こうした便利な乗って買い物に行きたい。 国の姿勢のせいで、良い国内の企業アイデアが世界競争でハンディを付けられる羽目に。 セグウェイが座るタイプを出した。 国内で、何年も前にそのモビリティの可能性に気が付いていた人たち、皆が、無念だろう。

過度の反応、過度の規制は、入り口を狭くしているようなもので、入るものが少なければ出る結果も小さくなる。 世界競争であり、イノベーションの妨げになるのではないか。

2020年1月1日水曜日

2020年 あけましておめでとうございます

皆様にご多幸とご健康を祈念いたします。
今年の目標は、自由自在の改革です。 今まで以上に自然体で、なすがままにで良い結果になるように仕込みしていきます。

色々、数年考えた上、今年からは個人も年賀状を送るのをやめることにしました。
その代わりに、Facebookではクリスマス、年賀状と配信しています。 時代に合わせることの葛藤だけではなく、普段の合理性の不足も反省するところであります。 もっと合理的に生きる時代だと痛感しています。 今年もよろしくお願い申し上げます。

2019年11月11日月曜日

消費税と生活

消費税10%への増税に対応し、弊社では20代の若い子で年間20万円弱、それより上の世代でも年間10万円弱の給与アップに踏み切った。 人が入らないからという理由ではない。 給与を上げたところで、その能力に見合わない人は、結局の所続かないから、その人たち向けの対策ではないのだ。 そもそも、出来る人はどんどん給与が上がる仕組みにしてある。 出来るから貰える人は、貰っていると他の人には言わない。 貰えない人が不満を口にする。 そんな所だ。 

単純に、私が入社した27年前は消費税3%、安い飲み屋であるが週に数回飲み歩いていたし、貯金もせずに食べて飲んで、ゴルフして麻雀して使い果たす、それが楽しみだった。 そうして、社会のルールを知って、もうちょっと大人になったら、給与も上がるし貯めれば良いや、それで十分だった。 消費税10%。 そこから7%も上がったら、単純に当時の手取りに7%を掛けたら、相当な額だ。 そんな楽しみなど出来たはずがない。 荷物纏めて、アメリカに戻っただろう。 逆に言えば、今の若者に消費が出来るわけがない。 そもそも、マイナススタートで、お金を生む資産がない。 政府は若者が夢を持てるような政策というが、詐欺レベルの2枚舌と言っても良い。 所得税、住民税、社会保険負担、散々払った残りが更に10%税に回るのだ。 夢を持たせたいなら、税を下げて資産作りをさせてあげ、その収益で暮らしに余裕ができてこそだ。

私は、消費税10%の支持者だ。 赤字を何とかしなくてはならない。 それには財源が要るからだ。 まず、消し込んでしまう。 その理屈での支持者だ。 しかし実態は、使うために上げるというだけ。 返済する気はない。 人口も減っていく。 官僚を含めた政府の人数は変わらない、つまり、サービスは厚くなる一方。 諦めるサービスを明確にしないのは卑怯だ。 だからこそ、若い人、私の会社で働く人の政府に対する無力感を何とかしたい。 それが給与アップの主な理由。

しかし、わが社とて、財源が必要。 それには、人を増やして、売上を維持して利益を確実に貰う事。 未だに、引き取りが明確でない在庫を持って、大手に販売している。 この無駄が減れば、十分に財源になる。 それを取り組むのは大変だろうが、重みは給与を上げてもらった社員本人に戻っていくわけだが、これは致し方がない。 水の出ない井戸から、水を分配は出来ない。 皆、とにかく、使うお金がない。 現代の経済学では、働くお金よりも、資産が生むお金の方が多いと言っているのに、資産家を増やそうとしない。 資産が増える前にとってしまう。 これでは若い人が資産家になる夢を持てない。 働く汗で、資産形成がされる世の中になるべきではないか。

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。