ノンフタルが環境に優しいというイメージで販売される人がいる。 大きな誤解なので、改めて指摘しておきたい。 フタル酸全てがダメなどいっていたら、化学自体の誤解であるし、使えるプラスチック自体無くなってしまう。 似た名前であっても、化学結合が違ければ、それは別の物質であるということを忘れていないだろうか。 フタル酸など難しいことを考えずとも、化学結合が一つ違えば違う性質であることぐらいは、中学校レベルの実験や化学知識でも、考えればわかる範囲だと思う。 冷静に見て欲しい。
特に、大手企業がサンプル帳にうたってくると、もう、これが全てだのように間違った知識が定着してしまう。 とにかく、ブランドが凄いという考えが日本のインテリア業界の悪いところ。 ベストセラーのFactfullnessの指摘の思い込みの悪い例の様だ。 アクア云々やパール云々という撥水がオンリーワン、ベストワンのように思われて、当社のAGC社が自信をもって開発した撥水防汚剤を、布に加工したAG-E防汚加工はずっと安価で優れもの。 ブランドを名乗って高くするよりも、より多くの人に使って欲しいという思いが裏切られてしまう。 我々、椅子張りの日本一のプロ集団が、AG-E加工が優れていると判断しているのに、フタル酸の件の誤解も、居てもたってもいられない。
数々のヨーロッパ規制の中で、RoHS2と称される規制で4種類のフタル酸の使用した商品はヨーロッパに輸出できない。
それが、下記の4種類のみ。 今の所、他のフタル酸が追加される議論は出ていない。
DEHP フタル酸ジニエチルへキシル
BBP フタル酸ブチルベンジル
DBP フタル酸ジブチル
DIBP フタル酸ジイソブチル
日本やアメリカで使用される一般的なフタル酸系可塑剤は、非常にPVC ポリ塩化ビニルの加工に優れており、各種耐久性の向上や色の安定などで、世界的に素晴らしいPVCレザーとして評価されてきた。
何よりも、高耐久、高寿命であり、パッケージやストロー、買い物袋、フェイシャルスクラブの使い捨てプラスチックと全く同じ土俵で議論すべきものではない。
上記以外のフタル酸系可塑害の安定性や品質のアップは前述の通りであるが、ノンフタル酸系の可塑剤で長い間知見があるのが、TOTMくらいしかない。 フタル酸系と比較した特徴は一長一短。 それ以外のノンフタル酸系可塑剤は、あまりにも実績がなさすぎる。 特に顔料を使用する場合、色合わせは困難を極める。 品質面でいえば、ノンフタルだから安心とは限らないということ。 これをリスクとして認識して、仕様の指定をして欲しい。 化学であることを忘れて議論されると、それはもはや化学品ではない、美観の問題となる。 上記の4つのフタル酸系物質で以外で、フタル酸系物質が悪いかもしれないという指摘は無い。
椅子資材開発30年、日本一の椅子資材を開発する部隊の指揮者が、すわる、ねるの2つの姿勢を通して、商いの目で様々な出来事をつづる、思いあるブログ いすのことなら 椅子の張替えの話題や新規の案件、レザーとは、テキスタイルとは、椅子とは、すわるとは、ねるとは、様々な話題で楽しめます。 あしたは晴れかな曇りかな。
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