次のデザインモチーフは、ヘルシンキで見かけた壁のタイルです。
このイメージを中心に織物にするのですから、仕上がった時にニュアンスが残っているか、自分でもわからない位、この先は恐ろしい工程です。
何が良いって? 此れくらいの事、コンナの無くてもできるでしょ?
そうではなくて、これを見たときに”閃いた何か”を時間をかけて悩みぬいて、そして練り上げて具現化するので、他のを見ても何の参考にも成らなくて出来ないんです。 閃いた何かの元だからですね。
良さはね、秘密にしたいのですが、白の艶があるのにマットなところですよ。
それを活かすのが、対照的な黒なのではないかと思ったのです。 メインとなる糸は、撚糸したウール混の太い物が表面の4割をきっちり出るようにして、2重織の裏糸で締める構造です。 中国で品質問題を解決するために、多用してきた技ですが、ある人にちょっとヒントを上げたら、それを、ずっと真似する65過ぎのおっさんがいて、俺のアイデアだっていうから、古くからあるテクニックを主軸にリバイバルさせたのは私ですが!?と言ったの言わないの。 世代的に終わりかけで、どっちでも良いのですが。 売ったもの勝ちではありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿