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2016年2月5日金曜日

合成皮革とはなんぞや???

読者の皆さんは、ソファ買う前に読んで下さいね。



我々、椅子資材のプロの間では、合成皮革というのはポリウレタン樹脂を使用した、疑似本革のこと。 絶対に、PVC(塩ビ)レザーは、合成皮革とは言いません!
まあ、lこれは、資材業界の話ですけれどね。

ホームページを検索すると、資材のプロよりも、小売りのテクニックトーク由来のちょっと?な用語が多いですけれど、我々から見ると合成皮革もその一つです。

言い方をまとめると

本革 ‐ 皮は加工前。 革は、なめして、色を付けて、艶を整えたりした加工後の皮
合成皮革  ‐ ポリウレタンで出来た樹脂フィルムを生地に張り合わせたもの。 椅子用では、厚みや風合いを持たす中間層がある。
レザー ‐ 一般的に、塩ビレザーの事を指します。 塩化ビニル樹脂のシートに生地を張り合わせたもの。 家具用では塩ビのスポンジ層がある。 英語に慣れていると、レザーが本革っぽいですけどね。 本革は正確には Genuine Leather ですから、レザーっていうのも、実際には本革ではないです。

営業トーク的な言葉が多い、家具業界では、ソファの表記に、本革(一部合成皮革)と書いてあるのが普通ですが、実は、本革と塩化ビニルの組み合わせという意味なんです。 合成皮革は、本革の感覚で、本革の欠点をクリヤーしているので、本革と価格差がありません。 よって、裏とか横とか触らない部分は、それらより安価な塩ビレザーを使って、コストを落としているんです。 ちなみに、全部本革で張っていれば、総張りという言い方です。

車では、本革シートでも、横と裏は合成皮革が多い。 (車業界では合成皮革は、ポリウレタン樹脂の本物で、塩ビシートなら、塩ビと言ってますよね。 さすが!)

唯、本物の合成皮革は、名古屋のシンコー(株)のスーパーソフトレザーシリーズでないと、加水分解してしまうのと、保証がありません。 加水分解とは、水素がウレタンと化学反応して、時間と共に分解してしまう現象のことを言います。

某、家具小売りの大きなチェーン店で、偽物のスーパーソフトレザーで安いソファをつくって、ことごとく分解してクレームなり、それから、使わなくなっています。 私の母親もそこで買ったリクライニングするソファが1年でボロボロになりはじめて、カバーをまた、追い銭でその店でかわされて、カバーを洗う時に、ウレタン樹脂がくっつきまくって、どうしようもない状態に。

勿論、母に此れは悪意ある(安くするために、眼をつぶって採用した合成皮革を使った)粗悪品だから、クレームして新しいのに変えるか返金してもらえと言ったところ、めんどくさいわっと。 いわゆる氷山の理論ですね、1件のクレームに30件のクレームが何処かで発生してあり、潜在的なクレームは海の底1000件以上もクレームを抱えているって。

ISLIFEかSincol Brandで張ってあるか、買う前に確かめてくださいね。 


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引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。