写真: 安城のデンパーク デンマークではありません。
病院物件で抗菌を聞かれることがありますから、一応のメカニズムは知っているつもりですが、解明されていないのも多いものです。
抗菌作用のある資材の中で、特に気になるのが金属イオンです。 市場に沢山Ag抗菌と書いてありますからね。
我が家の洗濯機は、Ag+というマークがついており、なんでも洗濯ものを殺菌するというタイプです。 はっきり言って、この程度の銀イオンで殺菌しきれるわけがありません。 部屋干しすれば、臭いがでますから、臭いを出す菌が死んでいないという証拠になるのです。 それよりも、部屋干し用の洗剤の殺菌、抗菌剤の方が効果がでていますね。
そうはいっても、スプレータイプのAg+をうたうものも、スプレーすれば、効果は体感できますから、水と空気の問題なのか、量の問題なのかということになります。
このAg+こそ、銀イオンのことですが、これもメカニズムとしては諸説あるようです。
その一つがOHラジカルです。
OHラジカルは光触媒の原理で知られていて、OHラジカルの破壊力には驚かされてきました。
例えば、私の作るレザー(PVCでもPUでも)に、光触媒を混ぜて、実験用の強い紫外線をあてると時期に樹脂が分解してしまいます。 特に、光触媒が直接有機物に触れていると、抜群の破壊力を発揮して、菌やウィルスなどあっという間に粉々にされてしまいます。 光が必要なのが欠点ですけど、、、。
それで、光触媒をカプセル化して強すぎないようにした、V-CAT(豊田中央研究所が開発した)を採用してレザーを作りました。 悲し事に、売れなくて、もう廃番してしまいました。 これが凄いのなんの。 その頃は、子供と出かけるとマック!という流れがあった時代。 マックも渋滞するほど元気でしたから、ドライブスルーです。 ただ、ポテトの油のにおいが車に残ってしまう。 それで、レザーを後部座席の後ろに広げてあげると、直ぐに消えてしまいます。 実家の犬のおしっこ場に敷いたら、これもにおわない。 さすが、プラスチックを分解するだけのものですね。。。 レザーは大丈夫か!と心配になって、やたら、促進試験を繰り返したのを覚えています。
今日は光触媒ではないが、OHラジカルを出すという抗菌を見て、そんな素晴らしい開発だけど、売れなかったな、相当銭失ったなーと、思い出しました。
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