新聞広告などで出ている通販商品の紹介は、恐ろしく誤解されているものがありますね。
元々、通販系は安い納入単価を求められるので、そこまで大したことないのですが、書いてあることは一流品と一緒ですから、プロの我々からすると、ちょっとなーというのを見る機会があります。
シェニール織はヨーロッパ起源で、それらを元に考えられたパイルの町、高野口(こうやぐち)の再織(さいおり)とほぼ、同じものになりますが、これらはジャガードのような装置を使うことなしに、鮮やかな柄を作るために工夫された織物です。
一度、横方向に柄を作り、それをスリット(割いて)、帯状にして、それをまた織る。 とても、手の込んだ織物なのです。 この糸は、部分部分で色がついていて、プレーンな糸ではありません。
一方、シェニール糸は、わざわざ織物にして、スリットせずに、糸を撚糸する過程で、横方向から糸を入れて、撚りをかけたところで、その横糸を切ってまた撚りをかけて、横糸が切られてといって、連続的にシェニール織の過程でできるスリットの糸状の形態と同じ状態を作ってしまう意匠糸のことです。 この糸をヨコに使って、プレーンの織物を作ると独特のボリュームがでるので、ここ数年の椅子張りでは多く使われる意匠糸といっていいでしょう。 つまり、シェニール糸自体は、無地です。 ジャガードで織る場合は、細めの縦糸を何色か使って、アクセントにしたり、手の込んだものでは、縦糸にもシェニール糸を使うケースも。 縦糸は切れると生産性が著しくわるいので、殆どでは、よこに使います。
広告で使われる無地の織物は、シェエニール糸を使った織物で、柄のある手の込んだ作り方のシェニール織ではない。 つまり、そこまでの高級品ではないのです。 勿論、シェニール糸はちゃんとした意匠糸で、普通の撚糸より高価ですから、そこまでの安物ではありませんが、比較にならないということです。 間違えてはいけません。
椅子資材開発30年、日本一の椅子資材を開発する部隊の指揮者が、すわる、ねるの2つの姿勢を通して、商いの目で様々な出来事をつづる、思いあるブログ いすのことなら 椅子の張替えの話題や新規の案件、レザーとは、テキスタイルとは、椅子とは、すわるとは、ねるとは、様々な話題で楽しめます。 あしたは晴れかな曇りかな。
このブログを検索
登録:
コメントの投稿 (Atom)
引っ越ししました。
個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。 張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。
-
Furnishing Textile 2023 The Prime Material 1巻 P19ページ クオテリアを紹介します。 https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page32 安価で正統派ミッ...
-
先日、丁寧な仕事をする業務用椅子ブランドメーカーさんが破産しました。 ヨーロッパの曲木の老舗の総代理店としても有名でした。 柄合わせが微妙にずれているだけでも張りなおす現場には関心していましたし、丁寧さで抜群の現場でした。 しかし、兼ねてから私共社内では、ここがダメだねという...
-
今年は、テロの関係で海外出張をキャンセルしまくりで、結果、4月の中国決算報告会の為の董事会で一度いったきり。 イタリア、ミラノサローネは迷いましたが、6月にイタリアの椅子生地メーカー社長と会合があり、プレミーティングしておかないと議題で躓きたくない思いで決行。 ミラノはずっとい...
-
日本では、レジ袋が一人当たり年間300枚とか。 それで、有料化して減らして環境に良い事という。 ちょっと待ってくれ。 その300枚の袋に入れる、買った物のパッケージの量、特に重量比でいったら、レジ袋の300枚はどれだけ少ない事か。 ラッパを吹いてやってくる自転車の豆腐屋さん...
0 件のコメント:
コメントを投稿