このブログを検索

2015年12月2日水曜日

自家製洗剤でオフィス家具をきれいに

シンコールマテリアルの社屋が築50年でシロアリに食われてしまい、耐震補強を兼ねたリフォームをしていました。 先週土曜日に無事にリフォームが終わり、今週土曜日に仮設事務所から引越しです。

リフォームで中はきれいですが、普段は顧客のこない倉庫の事務所となるので、中にあるオフィス家具は古いままです。 スチールデスクや棚は痛んでいませんから、そのまま使います。 それらも30年選手ですから、ヤニが凄いわけですね。 錆びているかのような茶色ですが、その殆どはヤニによる汚れ。 大量に洗剤が居るのですが、汚れ具合も異なるので、汚れに応じて洗剤を調合します。 

基本は、オフィス家具のヤニ類は、手垢などによるものが中心ですので、アルカリ性洗剤で落としていきます。

空いたスプレーに、セスキ炭酸ナトリウム(セスキ炭酸ソーダ)小さじ一杯。 それに、界面活性剤の%の高い中性洗剤を5-6滴足し、良く振って完成です。 私の今のお勧めはMagica なんと30%も入っています。 ふつうは3%程度ですから、10倍も入っているのですね。 それに、数えると界面活性剤の種類が5種類も入っていて凄い! 言うなれば、界面活性剤で洗っているようなものです。 抗菌剤も入っているので、菌が原因の臭いも消えると期待できます。

界面活性剤は、水と油を乳化させて汚れをはがす役割です。 水と油が分離してはじいてしまいますが、界面活性剤はそれらを混ぜて同化させてしまうので、取りこまれるように汚れが剥がれていくわけです。 洗剤は、汚れをグルグルと巻くように拭いて行くと、乳化が進むので、気持ち時間をかけて拭き取るといいです。

そして、重曹のアルカリはPh で8.4位。 セスキ炭酸ナトリウムは、それよりアルカリ性が強くPhで9.8位。 セスキ炭酸ナトリウムの方が、アルカリ度合が強いわけですね。 それだけに、油脂を分解する力が強い。 なにより、さっと溶けるのが良いところです。 ガラス拭きで重曹を使うと、白くのこりますが、それもありません。 Phが強いので、最後にクエン酸を溶かした水で、さっと拭いて中和しておくのが良いと思います。 肌は弱酸性ですが、ちゃんと表皮層が守ってくれるので、神経質になりすぎることはありませんが、気になるなら、クエン酸液をちゃっと吹いて中和して、水で良く流すと良いでしょう。 (洗剤を使う掃除ですから、ゴム手袋をする習慣をつけるのが一番ですよ)

やってはならない注意は、スプレーをスチール家具直接吹いてしまうこと。 液が垂れたところが綺麗に汚れがおちるのですが、垂れた跡が残りやすく、かえって汚れが目立ちます。 たっぷり雑巾に洗剤をかけて、グルグルまわすように全面を拭いてください。 そのあと、乾燥した雑巾で拭き取るときれいにとれます。 乾いたぞうきんで拭き取るのが、きれいにするコツ!!!

これで、引越しのオフィス家具の掃除をしていきます。 パーテーションの汚れは綺麗なタオルで押すように汚れをとります。 汚れを綺麗な雑巾側に移すようにするのがコツ。 明らかに手垢であれば、重曹を水で溶いて、歯ブラシで塗りつけた後、やかんで蒸気をあててあげると、アルカリが活性して皮脂汚れが目立たなくなりますよ。

どうして、詳しいかって? 椅子張り開発させたら、日本一売れる企画をするプロデューサーとしての生業です。 長いこと使っていただけるように、椅子張りを開発している途中で、汚れ落ち具合や落とす方法も研究し、効果と影響も確認しているのですよ。

自作洗剤で、拭き取り前

自作洗剤で、拭き取り後
のこった茶色は錆びです。
なんせ、40年近く使っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

引っ越ししました。

 個人でレンタルサーバーを借りて、引っ越ししました。 結構、お金が掛かりますが、HPの自由度が増すので決意。 より、知識重視にしています。  張替えてんやわんや というブログ名です。 https://sya-cho.blog/ 是非、引き続きご愛好をお願いします。