大手広告代理店の若い女性の自殺は、彼女の能力がどうだとか、会社が倍以上の給料を払う企業だからとか抜きにして、とても悲惨で、こんな社会ではいけないと強く思うのです。
まだ、私が幼い子供の頃は村八分になった一家が、一家心中するというニュースがあった時代。
現代の若い人が聞いたら、村八分が本当にあったことや、それが一家にとってどれだけ恥ずべきことだったことか、また、心中するほど精神的にも経済的にも追い込まれることだったか想像できないでしょう。 そんなんで、一家心中?バカじゃんという感覚ではないか。
当時は、地方ロケのインタビューがあるテレビ番組で、その地方の人が何をいっているか全く判らない程、方言の強さがあった。 村から抜け出すというのは、社会生活すべてからの離脱で、とても大変だったのだろう。 夜逃げで、隣町に行けば消えたな、で終わっていたのかもしれない。 八分の残り、二分で村生活をすることも、粗、難しかったのだろう。
それでも、私は幼いながらに、隣の村に引越しすればいいだけじゃん!と思ったし、そうあるべきだと強く信じていた。 そういう状況になれば、外に出ていくことが、個人のレベルをあげ、社会のレベルを上げ、国のレベルを上げるんだと、外に出ることを教えないのは、学校や社会がオカシイと思い始めたくらいだ。
現代なら、200万の低賃金で悩むくらいなら、また、国に乞食扱いされて、補助される位なら、アジアの国々に行って仕事をしたらどうかと思うが、実際に外にでる人は粗居ない。 私の二人の息子が、小中高と英語を学校でならっているのに、全くしゃべれないを見て、学校教育に憤りを感じるのは私だけだろうか。 私の時代でもそうだったが、今でも英語教育で全く話せないのが変わっていない。 下の息子に片づけろ等と注意すると、Pardon?と言い返してくる。 おいおい、Pardonなんてアメリカで聞いたことないぞ。 紳士のつもりのギャグなら大したものだか、聞き返すときにそう言うように教えられているそうだ。 Excuse Me? Say it again? の方が、まだ良い。
この二人も、早く自立して、アジアに行って欲しいと思うので、別途でECCに行かせているが、結局は、挨拶レベルにしかマスターしていない。 オカシイと強く思うことが此の社会に必要ではないか。 それに、自分が居場所を変えようと思えば、言葉は後からついてくるから、まず出ろとアドバイスしたい。 自殺する位なら、会社を変えればいいし、アジアに出るのもいい。 世界は広いのに、選択肢の段階で狭い。 こういうと、追い込まれた人は、本当に追い込まれていて、考える力さえないのに、不謹慎だと言われるかもしれないが、あまりにも痛ましいニュースだった。 初めから選択肢がある教えを叩きこんでおけば、追い込まれることは少ないはずだ。
今日は、朝礼で社員に、自分、家族、会社や社会のバランスを良く見つめて、自分がどうあるべきか、考え直す機会にしてほしいと話をしました。 私は、失敗をしろと教えている。 失敗をするには、まず行動しなくてはならない。 行動する力は、養うもの。 だからこそ、行き詰った時、どうすべきかの知恵が必要だと思う。 喋れもしない英語を教える教育と同じではならない。 しゃべれる英語を教えることが出来るはず。 その努力は本人だけではなく、教える側が根本的に変わらないとならない。 そもそも、教える側は、生徒がしゃべれなくても何の責任も負わない。 社会、会社、個人のそれぞれの責任があってしかるべきではないか。
椅子資材開発30年、日本一の椅子資材を開発する部隊の指揮者が、すわる、ねるの2つの姿勢を通して、商いの目で様々な出来事をつづる、思いあるブログ いすのことなら 椅子の張替えの話題や新規の案件、レザーとは、テキスタイルとは、椅子とは、すわるとは、ねるとは、様々な話題で楽しめます。 あしたは晴れかな曇りかな。
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2016年11月11日金曜日
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