メイリーT-4002
綺麗な花柄の金華山の風通織です。
私が今、これを座布団にして座っています。
市場に出す前に自分で座るというのがモットーです。
これはお気に入りで、総合テキスタイルサンプル帳を
発刊した後に、これに戻して座っていますよ。
発刊して直ぐに使ってもらった例が下記リンクにのっています。
http://cres.sincol-n.co.jp/shizuoka/?p=318
金華山とは何?
モケットというパイル織物がドビー装置で開口するに対し、
ジャガード装置で開口する、ジャガードモケットのこと。
パイルジャガード=金華山。
開口とは、ヨコから糸を滑らせて入れるために、タテの糸を上下に動かして
(横から見て)開かせること。
この開口の装置名がドビーかジャガードになるわけです。
ドビーが一定の規則で上下するのに対し、
ジャガードはプログラムで書いた上下命令で、縦糸一本一本を個別に動かすことができる。
だから、柄が自由に出せるわけです。 ドビーでもある程度だせますが、可也手間ですね。
ジャガードで7000本もある縦糸を一本一本動かすのは馬鹿でかい装置も必要だし、
7000本分の糸の動きを縦方向の柄の長さ分、プログラムするのは無理。
手間が掛かり過ぎるので、柄のリピートで軽減することになります。
リピートは、釜(かま)で決まりますが、近年、中国では釜なしでリピートを作る贅沢な
ジャガード織機を見かけるようになりましたので、時代は変わっていきますね。
メイリー T-4002は、さらに上の組織と下の組織をつくる複雑な縦糸の量と動きをさせてます。
かなり贅沢な作りですから、なんとかトレーディングで同じものを頼んだら、下代で2万円はこえるのではないでしょうか。 我々は資材屋ですから、本当の適正価格でしか売りませんよ。
2重にすることで、表面に出す色の数とその配置の自由度があがるのです。
織物を勉強するにも、張って愛用するのも適した、教材的な作品ですから、検討してください。
パイル織物は、椅子に最も適した材料です。 なんせ長持ちですからね。
別色もバイオーダーで作っています。 糸の染めが細かくなるので、コストが少し上がりますが、400mで297万円です。 一本200万以上のソファなら、此れ位使って欲しいですね。
海外のソファメーカーでは此れ位の表面材を使いますが、日本は一流という企業でも工業コストで考えるので、海外物を超えられません。 工業的な良いものと、欧米の富裕層の良いものは全くちがいますからね。
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