色番: L-1001
2015年発刊のSINCOL Leather サンプル帳企画において、冒頭を飾る商品を悩んでいたのは2013年のこと。 その頃は、自分で考えた屏風を作りたかったので、江戸時代の画家の作品を中心に美術館を回っていました。 デジタルプリントで大きな物を作ってもらうことが可能になった時代。 マダマダ値段は手ごろでは在りませんけれど、不可能はなくなっているわけです。
そこで、まず自分のプロデュースしたい屏風を作絵して、プロに仕上げて貰ったのです。
同時に、仏蘭西のジャパネスクをおさらいしていて、テキスタイルの開発も入っていたので、思い切ってフランスへ飛びました。 仏蘭西では、オペラチックな物語が沢山湧き出てきて、あっという間に小説が書ける分まで溜まりました。 それぞれが短辺なのですが、これを屏風と組み合わせたら自分の世界観が表現できると思いました。
レザー工場からは、お願いしていたバレーロールの案が数点でており、そこに、沢山のデザインアイデアがありました。 全部が組み合わさってできたのが、L-1001です。 私の中では、このレザーを作品としては、愛欲と名付けています。 実は、L-1002は自分の趣味ではなく、インテリアっぽいのが受けると言われて色付けしたものですが、商用ではL-1003だと思っています。 L-1003はグレーですが、光沢感に拘ったので満足のできです。
しかし、販売して6ヶ月のデータをみると、なんと自分の我をだしたL-1001がしょっちゅう注文を頂いており、商用に抜群と思っているL-1003がスロースタートしています。 うーん? 1001はどんなところで使われているのか、読者の方が街で見たら是非、写真を投稿してください。
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