中国経済が米中貿易摩擦により減退しています。 現地で聞きこむと、椅子やソファも同様で、材料の変更や就労時間の調整など知恵を出して対応しているようです。
我々日本の小さく品質に厳しい市場向けは、実際に取引額が小さいばかりで敬遠されがち。 普通、他国向けが調子がいい時は、日本向けが適当にされるケースが多いのですが、今は、耳を傾けてくれやすい環境です。 一気に、貯めていたアイデアを商品に加えようと中国の機屋と打ち合わせの日々です。 ISLIFEかPRONの名古屋のオリジナルブランドとしての準備。 特に、今回は他社が出して来たら、それ以上の商品として出す後出しじゃんけん商品の弾づくり。 中国の機屋さんでも、昔、小僧さんだった同世代が独立し成功を収めています。 会うたびに、これはやっちゃいかんと言い続けていることがあります。
それは、薄生地を貼り合わせするな。です。 薄い生地は、糸が細いので、見た目が繊細で良い商品に見えて騙されやすいのですが、我々の椅子張りに必要な糸の太さの半分もありません。 安易なバイヤーの要求に乗ると、こういうダメ商品が乱立します。 裏に安いガーゼを貼って、一時的に物性を上げたり、厚みやハリを出して、安価で販売してしまいます。 これ、末期症状。 織物職人であれば、糸の太さ、撚糸、組織で解決するものですが、安い物をのり程度で張り合わせても、1年持たずして剥がれてしまいます。 剥がれると、知っている人は説明要りませんが、浮いてしまい破けるのです。 バイヤーさんも見た目と価格だけで走るのですが、我々の協力機屋も椅子張り布の専門のプロ集団。 マッチングがあるのでそれは経済合理性があると言われても、断固まともな商品で勝たなくてはなりません。 椅子張り製造で生業をしている工場は、そうした安易なことをする人員や製造機ではなく、プロと専門機械の組み合わせなのです。 変な商品に手を出せば、従業員の士気も落ちれば、機械の設定もしょぼい方に合わせることになる。 品質検査員も緩くなるわ、手を出して倒産した企業をどれだけ見てきたことか。 だから、相棒として、張り合わせに手を出すなよと声かけしますし、手を出したところからはフェードアウトしていきます。 品質低下していきますからね。
次に、ポリエステル織物からの脱却だけを考えろです。
ポリエステルは、強い繊維な分、短繊維で撚糸をするとピリングが発生しやすいデメリットを持っています。 なので、長繊維を短繊維っぽく見せかける技術で妥協してしまう。 色艶が安っぽいのはこのためです。 安いだけの設計をしたら世界中でどこでも作れてしまう。 やはり、椅子張りのプロとして会社を保つには、他の繊維を駆使して混紡(色々な素材違いのワタを混ぜて糸にする)して織り上げることが大事。 いろんな難しさがあって、逃げてしまうのが中国ですが、難しい方で確立しないとレベルは上がりません。 いずれ、世界の繊維工場がそうだったように、さらに安い国が出てきたらそこへ生産基地が移動して終わってしまいます。
椅子資材開発30年、日本一の椅子資材を開発する部隊の指揮者が、すわる、ねるの2つの姿勢を通して、商いの目で様々な出来事をつづる、思いあるブログ いすのことなら 椅子の張替えの話題や新規の案件、レザーとは、テキスタイルとは、椅子とは、すわるとは、ねるとは、様々な話題で楽しめます。 あしたは晴れかな曇りかな。
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